この記事は(一社)日本経営士会発行の「環境CSRニュース」で配信した記事の一部です。日本経営士会 環境CSRのホームページはこちらへ。 http://www.compact-eco.com/
今回のテーマ:「現場力、職場力、組織力を生かす」シリーズ⑤
■組織とは
共通の目的、目的達成のための協同意欲、達成するための情報伝達等、目標を達成
するための個人では成し遂げられない共通目的のため、複数の人々による活動をいう。
■組織力とは
現在は雇用関係(正社員、終身雇用、年功序列、企業内組合など)が高度経済成長
時代と全く異なり、企業を取り巻く環境は複雑で変化の激しいものになっている。会社への忠誠心や社員の価値観も多種多様になっており、「組織力」の差が企業の業績の差に表れている。
「組織力」とは組織が自ら変革し結果を出していく力、企業組織は社会的環境の変
化、市場要求の動向、技術力、情報等の変化に対し組織の優位性を持って事業を行い利益を上げる力をいう。
「組織力」にとって重要なことは、社員一人ひとりの小さな行動様式の違いが「現場
力」としてのレベルの違いになり、「組織力」の差となって表れる。組織力とはこのような変化に対応できる力であり、それには「戦略能力」、実践する現場の力「実行能力」が必要である。実行能力は現場力と考えられる。
そして、組織力は「組織自らが変革し結果を出していく力」として「実行能力」と
「戦略能力」の掛け算で考えられる。
弱い組織力であれば社会の環境変化に追従できず、社内的にも多くの問題や課題をか
かえ、望ましい結果や業績を出せない。
強い組織力領域の企業であれば、現状社会の環境変化に対応でき、社内的にも問題や
課題を自ら発見し改善できるある程度の自律化出来た組織になる。最強の組織力を持つ企業であれば、中期的、長期的に継続して、よい結果を出せる組織力を持つことになる。
次回はこのシリーズの最終回 「組織力が発揮できない?組織力を低下させる要因
は?中間管理者の勝てる組織力へのステップ」⑥です。