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「現場力、職場力、組織力を生かす」シリーズ⑤

2018-06-18 09:59:24 | 経営コンサルタント

この記事は(一社)日本経営士会発行の「環境CSRニュース」で配信した記事の一部です。日本経営士会 環境CSRのホームページはこちらへ。  http://www.compact-eco.com/    

 

今回のテーマ:「現場力、職場力、組織力を生かす」シリーズ⑤

■組織とは

 共通の目的、目的達成のための協同意欲、達成するための情報伝達等、目標を達成
するための個人では成し遂げられない共通目的のため、複数の人々による活動をいう。

■組織力とは

 現在は雇用関係(正社員、終身雇用、年功序列、企業内組合など)が高度経済成長
時代と全く異なり、企業を取り巻く環境は複雑で変化の激しいものになっている。会社への忠誠心や社員の価値観も多種多様になっており、「組織力」の差が企業の業績の差に表れている。

「組織力」とは組織が自ら変革し結果を出していく力、企業組織は社会的環境の変
化、市場要求の動向、技術力、情報等の変化に対し組織の優位性を持って事業を行い利益を上げる力をいう。
「組織力」にとって重要なことは、社員一人ひとりの小さな行動様式の違いが「現場
力」としてのレベルの違いになり、「組織力」の差となって表れる。組織力とはこのような変化に対応できる力であり、それには「戦略能力」、実践する現場の力「実行能力」が必要である。実行能力は現場力と考えられる。

そして、組織力は「組織自らが変革し結果を出していく力」として「実行能力」と
「戦略能力」の掛け算で考えられる。

弱い組織力であれば社会の環境変化に追従できず、社内的にも多くの問題や課題をか
かえ、望ましい結果や業績を出せない。
強い組織力領域の企業であれば、現状社会の環境変化に対応でき、社内的にも問題や
課題を自ら発見し改善できるある程度の自律化出来た組織になる。最強の組織力を持つ企業であれば、中期的、長期的に継続して、よい結果を出せる組織力を持つことになる。

次回はこのシリーズの最終回 「組織力が発揮できない?組織力を低下させる要因
は?中間管理者の勝てる組織力へのステップ」⑥です。


「現場力、職場力、組織力を生かす」シリーズ④

2018-06-05 09:34:06 | 経営コンサルタント

 この記事は(一社)日本経営士会発行の「環境CSRニュース」で配信した記事の一部です。日本経営士会 環境CSRのホームページはこちらへ。  http://www.compact-eco.com/    

「現場力、職場力、組織力を生かす」シリーズ④

 現場力・職場力を高めるには   

 現場力・職場力は組織的な改善と努力の積み重ね

 ①組織能力を高める(仕組みを作る)

  ・経営と現場・職場が一体(全職場、全員参加の活動、人間関係重視)

  ・持続的な取り組み(固有技術の向上などPDCAサイクルによる継続的改善)

  ・“しつけ”と“くせ”を身に付けることが現場の競争力を高める

  ・5S・ムダ取りや報・連・想、あるいは安全・挨拶の励行

  ・見える化・見える管理、組織能力(提案、安全衛生活動、ISOなど環境マネジ  

   メントシステムを取り入れた活動)

 ②自分たちの組織能力が何か、具体的に明示(改善目標の明確化)

  ・経営への参加意識

  ・顧客満足への追求

  ・問題、課題を見つけ改善できる自律性をもつ

 

 現場力・職場力を高めるための管理者の役目

 ①問題意識の共有化       ⑥実践活動のフォローアップ

 ②強みの向上と弱点の強化    ⑦効果の適正な強化

 ③ノウハウ、技能習得の教育訓練 ⑧人間関係の確保

 ④必要知識、技術の明確化と教育 ⑨活動へのリーダーシップ指導・支援

 ⑤目標の明確化と進捗管理

 

 現場力・職場力向上に対する経営者の進捗管理

 ①会社の方針・目標を具体的に明確に示す

 ②トップの情熱・熱意を伝える

 ③小集団活動を重要な経営施策と位置付けする(提案、安全衛生、5S、ムダ取り、 

  見える管理、ISO など環境マネジメントシステムを一元化とした活動)

 ④組織的活動を戦略として構築する(事業計画、中期目標等)

 ⑤コミュニケーションの重視と問題・課題の共有化を図る

 ⑥PDCAサイクルと継続的な取り組み(目標管理)

 ⑦改善成果の共有化とその活用

 ⑧競争意識、適切な評価をする

 

次回は「組織力について」です。