「おそらのさんぽ」のはなし

　ちいさいころ

　ぼくは 　ときどき　ふまれていたんだよ


　いくら ぼくが「いたいよ」

　って 　さけんでも　 だれも きがついてくれなかった


　くやしかった ぼくは　いつかおとなになったら

　そらを　とんでやろう　と　きめていた

　そらを　たかく　たかくとんで

　いつか そらから　みおろして　みたいとおもっていたんだよ



　…そんな　あるひ

　 ぼくに　かみさまは

　そらの　くものかけらを　プレゼントをしてくれたんだ



　その　くものかけらに　たねをつけたぼくは

　そらたかく 　どこにでも　とんでいけるように なったんだ



　さ～て 　こんどは　どこのまちにあそびにいこうかな？

　　　（ヒバリ作）