気が付けば 27日は電気主任技術者の2次試験でしたが
すっかり忘れていました。
来年はこの日に向けて勉強に励んでいることを願って。
試験問題を入手。
まずは受験していればやっていただろう自動制御の問題。
機械・制御の【問4】から解いてみる。
(1) t/2 – 1/4 + 1/4e^-2t をラプラス変換する。 1/2s^2 – 1/4s + 1/4(s+2) G(s)にステップ入力を与えたとき 1/s・G(s)= 1/2s^2 – 1/4s + 1/4(s + 2) G(s)=1/2s-1/4+s/4(s + 2) =1/s(s + 2) 答: G(s) = 1/s(s + 2) ここまでは問題なし? (2) G(s) = 1/s^2・(s + 6) としたとき R(s)-Y(s) = E(s) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(a) E(s)・(K1s + K2)-2sY(s) = U(s) ・・・・・・・・・(b) U(s)・G(s) = U(s)/ s^2・(s + 6) = Y(s) ・・・・・(c) (c)式から U(s) = s^2・(s + 6) ・Y(s) これを(b)式に代入整理すると Y(s) = {(K1s + K2) / (s^3 + 6s^2 + 2s) }・E(s) (a)式に代入すると R(s) = E(s) + {(K1s + K2) / (s^3 + 6s^2 + 2s) }・E(s) 求める目標値R(s)から偏差E(s)までの伝達関数は E(s)/R(s)=(s^3 + 6s^2 + 2s) / { s^3 + 6s^2 + (K1 + 2)s + K2} ・・・(答) (3) 特性根が (–1+ j √3) と (-1 – j √3) 残りの特性根を A とすると (2)で求めた伝達関数の分母は {s - (–1+ j √3)}・{s - (-1 – j √3)}・(s – A) の形をとる。 これを整理して (s + 1- j √3)・(s + 1+ j √3)・(s – A) =s^3 + (2 - a)・s^2 + (4 – 2A)・s – 4A (2)で求めた伝達関数の分母と各次数の係数を比較すると (2 - A) = 6 ・・・・・・・・(d) (4 – 2A) = (K1 + 2) ・・・・・・・(e) – 4A = K2 ・・・・・・・・・・・・・・(f) (d)から A = -4 (f)に代入して K2 = 16 (e)式から K1= 10 (答) K1=10, K2=16, 残りの特性根= -4 ここまでもOK? (4) (2)の解答 E(s)/R(s)=(s^3 + 6s^2 + 2s) / { s^3 + 6s^2 + (K1 + 2)s + K2} ・・・(g) ランプ関数 r(t) = t をラプラス変換して R(s) = 1/s^2 を目標値とすると偏差E(s)は E(s) = 1/s^2 * (s^3 + 6s^2 + 2s) / { s^3 + 6s^2 + (K1 + 2)s + K2} 求めるものは定常速度偏差だから これを微分して s → 0 の極限値を求める。 E’(s) = (s^2 + 6s +2)/ { s^3 + 6s^2 + (K1 + 2)s + K2} s → 0 (t → ∞) の極限では 定常速度偏差=2/ K2 題意より | 2/ K2 | ≦1/6 K2≧12 または K2≦12 ・・・・・(h) 次にフィードバック系が安定であるためには(g)式の分母 s^3 + 6s^2 + (K1 + 2)s + K2 のすべての係数が+である条件から K2>0 ・・・(i) K1>-2 ・・・(j) さらにラウス配列を作る。 s^3 | 1 K1 + 2 s^2 | 6 K2 s^1 | { 6 (K1 + 2) - K2}/6 0 s^0 | K2 安定性の条件は { 6 (K1 + 2) - K2}/6>0 から K2<6K1 + 12 ・・・・・(k) 以上の(g)~(k)の条件からK1、K2の存在範囲を図示する。
どうでしょうか? 計算間違いがなければ 比較的簡単な問題と思いますが・・・