花水木の独り言

庭の大きなハナミズキの、白い蝶のような花びらや、真紅の葉に気持ちを託して・・徒然なるままにキーを打ちました。

続 「義経記」  (抄文・抄訳)

2005-08-21 | Weblog
   
   ▲前編▲

 [第二巻]

■{強盗退治} 奥州下向の途中鏡宿で強盗に狙われる。吉次は六波羅の追手と錯覚
して逃げ出すが、遮那王は強盗と見当をつけ 太刀を抜いて盗賊の中に切り込み、
打首にして晒しました。
以後吉次は遮那王を益々丁寧に扱いました。やがて尾張の国熱田神宮に到着。

■{遮那王元服} 熱田の大宮司は義朝の舅。一行は懇ろなもてなしを受けます。
遮那王は「熱田大明神の御前にて元服す」と。「祖父は為義 父は義朝 長兄は義平で自分は義経と名乗ろう」 自ら烏帽子を被り《源九郎義経》と名乗りました。

■{藤原秀衡・息子} 秀衡には泰衡・国衡・忠衡・高衡・通衡・頼衡の6人の男子
が有ります(本によっては多少の混乱が見られます。)
秀衡は源氏の訪れを「嬉しけれ」とし、家の内も庭も整え 衣冠を正して勢三百五十余騎にて栗原寺へ馳せ参り御曹司の見参に入りました。
秀衡は吉次に唐櫃の蓋一杯の砂金を与え、泰衡達からも贈り物があり、吉次は満足して京に上ってゆきました。
義経は何の不自由もなく過ごしていましたが、無為の生活に倦んで又京に向いました。

         (第三巻以降は後日に續きます)
 
 
  写真:緋縅の甲冑から花なら赤色・・「鶏頭と御曹司」無理ならば御容赦を。