天皇 皇后両陛下が横浜M・M 地区の「海ずくり大会」に出席された後、金沢文庫にお立ち寄りに成られたと聞き、銀杏も見頃になっているかも知れないと出掛かけてみました。
《仁王門》
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鎌倉時代の北条一族である金沢氏の菩提寺(称名寺)がトンネルを隔てて有りますが、こちらは広い庭園に阿字ヶ池があり、日本最古の銀杏や桜が枝を大きく伸ばして風情があります。
赤門から参道を少々歩いて仁王門 そこから境内の縁を回るようにしてトンネルを通って文庫へと、両陛下はお歩きになったのかしら(?)往復では大分おありになった事でしょう。
《阿字ヶ池にかかる銀杏》
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金沢文庫では只今「茶と金沢貞顕」として往時の名品が紹介されています。
貞顕は六波羅探題として赴任し、京の文化を鎌倉にもたらし金沢文庫の充実に寄与したことでも知られています。
日本のお茶は栄西(鎌倉寿福寺の開山 栄西禅師)が中国から持ち帰った事から始まりました。
茶薬と言われて 二日酔いで苦しむ実朝に勧めたと吾妻鏡にあり、これが喫茶の始まりになりました。
中国からの舶来品である唐物が紹介されています。
日本にも茶碗・香炉・花生(瓶)など茶器の文化が生まれました。
称名寺には茶園があり人を雇って作業した記録が残っています。しかし大茶会が開かれる時は、此処の茶園では足りず方々から取り寄せなければならず、貞顕からの「お願い」の書状がいくつも展示されています。
《国宝 金沢貞顕像を模して》