花水木の独り言

庭の大きなハナミズキの、白い蝶のような花びらや、真紅の葉に気持ちを託して・・徒然なるままにキーを打ちました。

湯河原 幕山を歩く

2007-04-22 | 里山 森林行

幕山と梅林はまるで一つの単語のように括って語っていたにも拘らず、一度も縁がありませんでした。
今回 インストラクターの説明を受けながら、新緑の中を いっぱいのお話 いっぱいの花々 クライマーにも出会い 珍しい初めての植物にも手を触れることが出来て、幸せな一日を満喫することが出来ました。

幕山は典型的な溶岩ドームの山。 岩壁が幕を張っているように見えることから、その名前は来ています。
     
【幕山の稜線】
     

標高は626mですが、お椀を伏せたような急登で、道の両脇はお花畑の途切れる時はなく、シャッターを切り続けて遅れ気味に追いかけ通しの登山でもありました。

★まずは可憐なスミレからご紹介いたしましょう。

【タチツボ菫】
     
【ナガバノ菫サイシン】
     
【フモト菫】
     

★似た花と名前 茸を関連付けて

【キジムシロ:花びらの隙間ナシ、丸みを帯びた葉】
     
【ミツバツチグリ:花びら隙間アリ、三葉に鋸歯アリ】
     
【ツチグリ:茸】
     
【尖り網傘茸:モリーユ(フランス語)上等な食材として】
     

★毒を宿す植物

【大葉ウマノスズクサ:アサギマダラの食草(毒を蓄えて外敵から身を守る)】
     
【ウラシマソウ:仏炎苞から延びた付属体を浦島太郎が釣り糸を垂らしている姿に見立てたもの】
     
【シキミ:シキミ科 仏事用 】
     
【ミヤマシキミ:ミカン科】
     

★頂上で昼食後反対側の道を下りましたが、檜の鬱蒼とした林の中ほどに史跡【自鑑水(自害水・自鏡水)】がありました。一年中枯れる事無く清水を湛えた窪地。

『1180年石橋山の合戦に破れた源頼朝主従は、平家の追手から逃れこの池に辿りつき、喉を潤して水鏡で乱れた髪を結いなおすと、平家を破り天下を納める自らの姿が映り、自害を思いとどまり気を強く持ち直したという。頼朝再興の礎として伝えられている』の石碑がありました。
     
【箱根竹】
     
【クサボケ】
     
【タニキキョウ】
     
【生まれたての梅:梅林は今は地味ですがしっかりと沢山実っています】
     

★頂上から眼下に真鶴半島が見えますが、箱根火山の溶岩で出来た「ツルが羽を広げた形」に因んで地名は付けられました。
     
     
【真鶴町環境課の写真を拝借】