麺も主人もひと癖あり。土浦屈指の人気店
JR土浦駅からは3キロ強、歩いて40分ほど。茨城けんなん自動車学校を超え、ドン・キホーテつちうらきた店の目の前。県道64号線=土浦笠間線沿いで2013年4月から営業する人気店「良温 Ra-on」へ。常連さんと釣り談義に花を咲かせているご主人。その内容から、いかにも旨い食材を見極める能力が高そうな御仁である。
店内はカウンター6席に加え、奥にはテーブル席も。麺メニューは看板の「良温そば」が醤油と塩の2種あるほか、煮干し拉麺、つけ麺、煮干しつけ麺、Red Hotまぜそば、生のりまぜそば、雲呑麺など多種多彩だ。また飯物にはミニチャーシュー丼や玉子かけごはんに加え、テリチキタルタル丼、咖喱魯肉飯、鰹の漬け丼もラインナップ。
お店のツイッターを見ると、どうやら食材の仕入れ状況やご主人の閃きにより、限定麺を提供したり、飯モノの内容も流動的になる様子だ。どのメニューも旨そうで迷ったが、今回は屋号を冠した「良温そば(750円)」の塩をオーダーすることに。ちなみに、プラス50円で「手揉み麺」に変更出来るとのことでお願いした。
見た目にもオイリーとわかるスープは、鶏ベースに魚介を加えて味を調整した濃厚なもの。塩ダレは強すぎず、鶏と油の旨みを前面に押したチューニングだが、生姜の香りも手伝って、不思議とイヤな重さは無い。そこに合わせるのは、平打ちで縮れた手揉み麺。加水率高めでチュル+モチっとした食感が癖になる。こりゃ旨い。
チャーシューは、一見するとシンプルな豚肩ロース肉だが、八角などのスパイスが効いていて意表を突かれる。肉もしっとり柔らかで絶品だ。ほか、しっかり下処理されたメンマ、香りの良い青菜、ナルト、刻みネギが乗る。この店の旗艦となる「良温そば」、あっという間に完食してしまった。次回は変り種も啜ってみたい。
<店舗データ>
【店名】 良温 Ra-on
【住所】 茨城県土浦市若松町3-5
【最寄】 JR常磐線「土浦駅」徒歩40分(3.2km)