肥宝館 -貧すれば丼する-

【東池袋】 東池袋 大勝軒 本店「ゆでもり(800円)」

味以外が話題になりがちの「東池袋大勝軒」へ

有名過ぎるので今さらではあるが、久々に東池袋の「大勝軒」を訪れた。元々は、今よりもサンシャインに近いところに店を構えていたのだが、2007年に区画整理により閉店。ところがその後「あの味をもう一度」という要望が相次いで寄せられ、翌2008年、首都高速5号線のガード下で復活を遂げたのである。

山岸氏は若い頃、慕っていた兄貴分の誘いでラーメンの道へ。修業を経て、兄貴分と中野「大勝軒」を立ち上げた。商売は軌道に乗り、代々木上原にも「大勝軒」を出店。この時に、中野店を任された山岸氏は、まかないメニューからつけ麺の元祖となる「特製もりそば」を生み出した。

上納金も取らず、来るもの拒まずの山岸氏の元に修業志願者が集中。山岸氏の元を巣立った弟子の店は、全国で100店を超えるまでになった。ところが、2015年に山岸氏が他界し、弟子の飯野敏彦氏が後継者として指名されたところで、一枚岩と思われていた弟子達の間に分裂騒動が勃発。

飯野氏は「山岸氏の味と心を守っていく」として、約60人の弟子で「大勝軒のれん会」を結成した。しかし飯野氏について「東池袋至上主義的だ」と反発した弟子達が「大勝軒 味と心を守る会」を立ち上げ謀反を起こしたのだ。結局、2派が対立したまま埒があかず、現在に至っている。

さて、ゆで玉子入り「ゆでもり」の到着だ。つけ汁は、ゲンコツ、豚足、鶏鳥をベースに、煮干や鯖節をプラスし、動物と魚介のコクを活かしたスープ。そこに醤油と甘酢を加え、さっぱりとした飲み口に仕上げている。この絶妙な甘味と酸味が東池袋大勝軒系の魅力だろう。普段は店が多すぎるので、あまり東池袋大勝軒の系列は取り上げないのだが、せっかくなので。

<店舗データ>

【店名】 東池袋 大勝軒 本店
【住所】 東京都豊島区南池袋2-42-8
【最寄】 東京メトロ有楽町線「東池袋駅」徒歩1分

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