評判のジビエスープは、鹿肉の甘みがクセになる
新小岩駅南口より徒歩3分の「自家製麺 啜乱会」へ。上大岡の「G麺7」「啜磨専科」など数々の人気店を展開する後藤将友氏のプロデュース店だ。2016年12月のオープン当初は、醤油清湯の「清」、背脂醤油の「濁」、塩清湯の「碧」、汁無坦々麺「辛痺」の4種類を軸に営業していたが、2017年夏にリニューアル。
スープを鶏と豚に鹿を合わせた「ジビエスープ」にブラッシュアップ。メニューも全体的に見直し、2018年8月現在は「ザ・正油」「塩」「辛痺」の3本柱に。ほか、雨の日や季節ごとの限定メニューも豊富である。今回は正油に、焼豚2枚と味玉、海苔のセット「得トッピング(250円)」を加えてオーダー。
気になるスープだが、鹿を前面に押し出しているわけではない。鶏の香り、豚の重厚さ、鹿肉の甘みと、3種の良いところを打ち消しあうことなくブレンドされている。鹿は精肉後、捕れた時期や環境ごとに温度管理と水分調整を行い臭みをなくす「仮眠熟成製法」を取り入れているという。そのため、スープから全く臭みは感じない。
5種の醤油をブレンドしたというカエシが、円みのある飲み口に仕上げている。また、自家製の麺は喉越しが良く、モチモチで旨い。そこに豚のレアチャーシュー、味玉、メンマ、ネギ、海苔といった王道トッピングに加え、砂肝や刻んだ白菜も乗せられている。激戦区・新小岩らしい独創的で挑戦的な一杯だ。次回は塩を試してみようか。
<店舗データ>
【店名】 自家製麺 啜乱会
【住所】 東京都葛飾区新小岩1-50-12
【最寄】 JR総武本線「新小岩駅」徒歩3分