乃木坂46の聖地で「元祖うにつけ麺」を
東京メトロ千代田線・乃木坂駅の3番出口から北へ歩いて2分ほど。桂由美ブライダルハウスの脇を抜けた先、ビルの地下1階にある「乃木坂ラーメン 東京食品 まる彦」へ。こちらは2016年3月に、当時「乃木坂46」のメンバーだった衛藤美彩さんがTBS系番組「メトログ」で行きつけの店として紹介した事で一躍有名に。
衛藤さんは番組が放送された後も定期的に店を訪れ、ファンの書き残したノートに返事を書いたり、他のメンバーを同行することもあったため、乃木坂ファンの聖地となった。店内の壁にはポスターはもちろん、メンバーの写真やサインが多く飾られている。また、坂道系のコンサート時には聖地巡礼の客で行列を作った事も。
そしてメニューにも、衛藤さんが好きな味噌ラーメンと出身地・大分の名物「高菜ご飯」をセットにした『みさ先輩セット』や、その味噌ラーメンに日本酒「美彩淡露」を加えた『みさみさセット』、衛藤さん定番の煮卵、コーン、法蓮草をトッピングした『シン・ヱトウ式ラーメン』といった所縁のセットが用意されている。
加えて乃木坂46に着想を得たという季節限定メニュー「ハルジオ」「マナツ」「秋彩」「越冬」の2種のラーメンや、フロントや二列目のメンバーを意味する「福神」の名を冠した『福神ごはん』(明太+高菜)なんてものまで。完全に乃木坂46人気に丸乗っかり状態だが、むしろ此処まで徹底していると清々ささえ感じる。
なお店は元々、株式会社秀穂'が運営する「千成らーめん 六本木店」としてオープン。当時は今よりミッドタウン寄りの赤坂9丁目にあった。その後1998年に秀穂'傘下の「まる彦」に業態チェンジ。そして2021年に道路拡張工事で建物が一部取り壊しとなるのを機に現在の場所に移転した。今は秀穂'との関係は切れているようだ。
店内はカウンター10席とテーブルに30席ほど。麺メニューは衛藤さんイチオシの味噌を筆頭に塩、醤油、タンタン麺とオールマイティーな品揃え。乃木坂所縁のメニューは前述の通りだが、さらにご主人の故郷・山口は下関から取り寄せたウニを贅沢に使った「元祖うにつけ麺」なるオリジナルメニューも用意している。
また焼き餃子、チャーシュー、自家製の牛すじ煮、野菜炒め、馬刺し、炙り明太子、魚のすり身のコロッケ「ギョロッケ」などのツマミメニューやアルコール類も充実しており、居酒屋使いも可能である。今回は味噌系メニューと迷ったが、珍しさが勝って「元祖 うにつけ麺」を、麺量400gの大盛(1400円)で注文することに。
着丼までは7分ほど。ミニご飯も一緒に付いてくる。下関の生ウニを使っているという黄色いつけ汁は、オリーブ油や酒粕も加えてあり、サラサラだがクリーミーな仕上がりに。酒粕とウニの香りが相まって旨い。さらに海苔の上に乗るウニの粒が気分を盛り上げる。このウニと汁をミニご飯にかけて頂くと立派なウニご飯だ。
そこに全粒粉入りで多加水の太縮れ麺を浸して啜っていく。プリっとした食感で麺肌もツルツルだが、つけ汁との絡みは悪くない。ほか味玉、法蓮草、レモンが乗る。途中で麺にレモンで絞ってサッパリと完食した。大盛はかなり食べ応えがあるので並盛で充分だったな。次回はぜひ、衛藤さんおススメの「味噌らーめん」を頂こう。
<店舗データ>
【店名】 乃木坂ラーメン 東京食品 まる彦
【住所】 東京都港区南青山1-15-19
【最寄】 東京メトロ千代田線「乃木坂駅」3番出口徒歩2分