幸楽苑で毎年恒例の「チョコレートらーめん」
北は青森、西は兵庫まで日本全国に約500店舗を展開するラーメンチェーン「幸楽苑」。元々は1954年(昭和29年)に、会津若松で新井田司氏が創業した「味よし食堂」が源流である。その後、1967年に屋号を「幸楽苑」に変更すると、1980年から本格的にフランチャイズ事業を開始。一杯290円のラーメンが人気を博した。
しかし、低価格路線による不調に喘ぎ、更に2016年には異物混入事件も発覚。存続が危ぶまれた時期もあった。その後、一時は業績を回復し、FC契約で「いきなり!ステーキ」「焼肉ライク」も展開したが、2020年は不採算店51店舗の閉鎖を発表。まだまだ霧の中といったところだろうか。今日は久しぶりに、その幸楽苑へ。
麺メニューは鶏豚濃厚合わせダシの「中華そば(440円)」を看板に、塩、味噌、味噌野菜たんめん、濃厚魚介つけ麺などを揃えている。しかし、今回の目当ては1月30日から3月11日まで期間限定で販売中の「チョコレートらーめん(640円)」だ。ここ数年、バレンタインに合わせて提供している名物キワモノらーめんである。
まあ、名前はニアミスだが、後楽園にある「MENSYO TOKYO」などMENSYO系の店舗でも、この時期にはチョコレートを使ったラーメンを限定で提供するので、もはや驚きは無い。しかし今年の幸楽苑は通常のチョコに加え、「ホワイトチョコらーめん」もラインナップしてきたとあって気合十分。毎年スルーしてきたが、今年こそ啜らねば。
オーダーしたのは「チョコレートらーめん」。まあ写真みたいにキレイな丼相というワケにはいかないが、なかなかのインパクトだ。鶏と豚をあわせたサラサラのスープとチョコレートのマッチング。浸された固形チョコは手加減無く甘いが、スープ全体が甘いというわけではない。むしろ塩味が立っている。これなら抵抗無く啜れる。
トッピングはチョコのほかチャーシュー、メンマ、ネギ、おろし生姜。麺がプリプリの多加水麺なので、スルっと完食してしまった。ギリギリ「食べ物で遊ぶな!」と怒られないコンプライアンスは流石だ。食後、もっと塩気の強いものが欲しくなり「6コ餃子ライスセット(370円)」を追加し、気持ちをリセット。季節モノ、啜れてよかった。
<店舗データ>
【店名】 幸楽苑 足立佐野店
【住所】 東京都足立区佐野1丁目35-5
【最寄】 東京メトロ「北綾瀬駅」徒歩25分