天神下大喜で修業。小千谷イチの自家製麺の名店
JR上越線の小千谷駅から信濃川を渡って西へ徒歩45分ほど。国道117号線=西小千谷バイパス沿い、小千谷インターそばにある「麺や ようか」へ。コチラは小千谷屈指の行列店。店前には駐車場が20台分はあるが、それも休日になると県内外のナンバーで埋め尽くされる人気ぶりである。この日も並び20人で、30分待って入店。
ご主人の覚張陽介氏は小千谷の後出身。地元のラーメン店「金次郎」でのアルバイトをきっかけにラーメンの道へ。その後、上京して東京・湯島の「天神下 大喜」で修業し、2008年11月に独立した。大喜と言えば鶏や煮干し、昆布、節などで炊いた清湯と自家製麺の和テイストな一杯が染みる名店である。その弟子筋とは楽しみだ。
「麺や ようか」も修業元同様に麺は自家製で、入口の暖簾をくぐると正面には製麺室が。そしてメニューのバリエーションが豊かなのも魅力のひとつ。ラーメンはイチオシの「塩そば」を筆頭に鶏塩白湯、うめ塩、醤油、鶏醤油白湯、煮干し、旨辛醤麺、味噌、鶏味噌白湯を用意している。麺は細麺と太麺から選択可能。
一方の「つけ麺」は、細麺の「つけそば」と、太麺平打ちの「もりそば」の2系統。こちらも「塩つけそば」を筆頭に、うめ塩、醤油、鶏塩白湯、鶏醤油白湯と幅広いラインナップに。また「油そば」もある上、SNSのフォロワー限定で二郎インスパイアの「よう二郎」も提供。餃子やカレー、卵かけご飯といったサイドメニューも充実している。
今回は一番人気「塩そば」の特製を細麺で注文した。スープは鶏をメインに豚骨なども加えた動物系に魚介出汁を重ねた芳醇な清湯。そこに円みある塩ダレと鶏油を加え、コクと旨味のある旨いスープに仕上げている。自家製に中細麺は麺肌がツルツルで、ハリもありスープとの相性は抜群。箸もレンゲも止まらない。
そして驚くのは、トッピングの多彩さである。チャーシューは低温調理でしっとりした鶏ムネ肉と、皮付きのモモ肉、豚肩ロース肉の3種で、いずれも絶品。特にモモ肉は臭みなくボリュームたっぷりで旨い。更に大粒のワンタンが3つと、大きな鶏団子が1つ。どちらもミンチ肉の下味が良く、非常に満足度の高い味わいに仕上がっている。
ほか黄身がホクホクの味玉、甘めのメンマ、カイワレ、紫玉葱、小口葱が乗る。スープも旨いが上物も良し。これは人気が出るわけだ。次は太麺も啜ってみたい。綺麗な店内は吹き抜けで開放的。テーブル席もあるので家族連れも楽しめるだろう。行列時は先に食券を購入してから並ぶルールになっているのでご注意を。
<店舗データ>
【店名】 麺や ようか
【住所】 新潟県小千谷市若葉1-114
【最寄】 JR上越線「小千谷駅」徒歩40分(2.6km)