まるで日本蕎麦の食感。自家製麺で啜る絶品鶏そば
最寄り駅となる信越本線・上越線「宮内駅」から徒歩11分ほど。越後交通バスの曙一丁目停留所の近くにある「鶏蕎麦かかし」へ。長岡随一の人気店「いち井」とは道路挟んで向かい合わせという立地だが、コチラもミシュランガイド新潟2020で、一定の基準をクリアした店に与えられる「ミシュランプレート」を獲得した実力店である。
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ご主人の板場氏は、ご家族が十日町「手打ちラーメン 万太郎」を経営している事から、中学生で既に製麺をしていたという。そんなサラブレッドが独学で研究を重ね2018年3月に創業したのが「鶏蕎麦かかし」だ。お店のウリは何と言っても自家製の麺。数種類の国産小麦を、季節により配合を調整して仕上げているというこだわり様だ。
店内はカウンター7席に加え、テーブル席、座敷席が混在。駐車場も店前に14台分あるので、車でのアプローチも楽である。麺メニューは鶏塩そばを主軸に、香味中華そば、鶏白湯つけそば、淡麗煮干し細つけそば、担々塩そば、限定まぜそばとバリエーション豊富。今回は一番人気の「鶏塩そば」にチャーシューと味玉を加え注文した。
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なお、麺は並150gと中盛200gが同料金とのことなので、もちろん中盛でお願いした。待つこと5分ほどで到着したのは、具沢山のボリューミーな一杯だ。出汁は鶏と水のみで炊き上げたコクのある清湯。そこに数種の国産塩、貝類、カニなどをブレンドした塩ダレを重ねて絶品スープに仕上げている。表面に浮かぶ鶏油も香ばしくて旨い。
そして麺は全粒粉入りで小麦の香りの良い中細ストレート。角が立ち、低加水でサクッとした歯触りなので、まるで日本蕎麦のような啜り心地である。スープとの相性も抜群だ。チャーシューは胡椒で味付けされた鶏モモ肉と、やや甘めの醤油ダレで味が付いたトロトロの豚バラ肉の2種。大小合わせ6~7枚ずつはあるか。これは贅沢。
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味玉は黄身がネットリしており美味。ほか、丼を半周する穂先メンマ、三つ葉、白髪ネギ、柚皮が乗る。途中で鶏チャーシューに付いた胡椒が味変ツールとして作用するのも計算の内だろう。個人的には「いち井」よりも、強い個性を放つ「かかし」の方が好み。しかし、この両店が並び立つとは・・・長岡のポテンシャル、恐ろしや。
<店舗データ>
【店名】 鶏蕎麦かかし
【住所】 新潟県長岡市曙1-2-15
【最寄】 JR信越本線・上越線「宮内駅」徒歩11分
★2023年1月に屋号を「麺や 雨龍」に変更
★メニューも刷新しリニューアル