水戸のご当地麺「スタミナラーメン」を牽引する総本家
水戸のご当地麺として年々知名度を増している「スタミナラーメン」。豚レバーに加え、キャベツ、カボチャ、ニンジン、ニラといった野菜を具材とし、トロみのある醤油味の甘辛餡でまとめたご当地麺だ。魚介系スープの「ホット」と、冷たくシメた麺に餡をかけた汁無しの「冷やし」の2種で楽しめるのも魅力で、茨城では提供する店も多い。
その原型は、昭和50年頃に勝田「大進」のオーナーが発案した餡かけラーメン。それを当時の店長で、後年、今回訪れた「松五郎」を創業することになる長井順一氏がスタミナラーメンへと進化させたのだ。そのため、松五郎の看板には「総本家」の文字が輝いているのだ。現在は長井氏の弟子が二代目を継いでいる。
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お店は水戸駅の西北、茨城大学に向かう国道118号線沿いにある。元々は隣町にあったが、建物の老朽化に伴い2019年6月に現在の場所に移転した。歩くと駅から45分ほどかかるだろうか。自家用車、もしくは茨城交通バスの「盲学校前」停留所で降りるのが良い。休日のピーク時は駐車場が満車で引き返す車もあるので注意を。
まだ新しい店内は、L字カウンター13席と、店奥に4人掛けテーブルの個室もある。麺メニューは「スタミナラーメン」と「スタミナ冷やし」を主軸に、普通のラーメンも提供。ライス、餃子、ビールもある。麺量が0.5玉刻みで選ぶことが出来、腹具合に合わせられるのも嬉しい。今回は「スタミナ冷やし」を麺玉2ケ(880円)で注文した。
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店前で並ぶこと30分、オーダーからは7分。待望の総本家「スタミナ冷やし」が到着した。キャベツ、ニラ、ニンジン、カボチャ、そして大振りの豚レバーに甘辛餡を絡めた迫力の一杯。レバーは少しクセを残しつつも嫌な臭みは無し。野菜は火を通し過ぎずシャキシャキした食感が残されており、それぞれの香りも良く旨い。
餡は醤油も甘みもしっかりだが、一方で辛みもなかなか効いている。それを柔らかめに茹で上げられた中太麺に絡めて啜っていく。個人的には後半、餡の甘さが少し重く感じるようになったが、実に食が進む味わいである。栄養満点のご当地麺をしっかり堪能した。なお厨房は撮影禁止とのことなのでご注意あれ。
<店舗データ>
【店名】 スタミナラーメン 松五郎
【住所】 茨城県水戸市袴塚1-4-14
【最寄】 JR常磐線「水戸駅」北口徒歩35分