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肥宝館 -貧すれば丼する-

【新日本橋】 らぁ麵 めだか堂「醤油らぁ麺(1000円)+半熟味付け玉子(300円)」

支那そばやプロデュースの麹香る一杯

JR総武本線・新日本橋駅の2番出口から歩いて2分ほど。神田駅、三越前駅からも徒歩圏内。常盤小学校北側の路地に2023年6月18日にオープンした「らぁ麵 めだか堂」へ。運営するのはPB食品の企画制作販売などを行う株式会社デリックで初のラーメン店となるが、「支那そばや」プロデュースとあって開店早々に注目を集めている。

めん・だし・かえしの頭文字をとって屋号を「めだか」としたそうだ。店内はL字カウンターに15席ほど。麺メニューは、木桶で熟成させた生の醤油・もろみを使った「醤油らぁ麺」「醤油つけそば」の2種を用意。それぞれ、名古屋コーチンの半熟味付け玉子、肩ロースと豚バラのチャーシュー、めんまを追加トッピング可能だ。

とはいえ、味玉・めんまが各300円、チャーシューは1種ごとに500円と「支那そばや」譲りのお高めの価格設定でちょっと怯んでしまう。ほか、白米、玉子かけごはん、肉のせごはんといった飯モノも提供。ビールやハイボール、サワー、酎ハイから冷酒、焼酎、ウイスキーなどお酒の種類が豊富なので一杯飲るのも良いだろう。

今回は「醤油らぁ麺(1000円)」に半熟味付け玉子(300円)をトッピングし注文した。薄濁りのスープは、熊野地鶏と山水地鶏の出汁がベース。そこに先述の通り木桶で熟成させた生揚醤油・もろみに酒粕、塩麹、帆立、蛤、宗田鰹、羅臼昆布を加えたカエシを重ねている。さらに香味油には牡蛎、山水地鶏、金華脂を使用。

鶏の旨味たっぷりの出汁に、もろみの粒も入ったカエシが相まって美味である。ここまで麹の香りを感じられるスープは珍しい。そこに合わせるのは北海道美瑛産小麦とRO水を使って打った全粒粉入りの中細麺。ツルリとした麺肌とモッチリした歯触りの多加水麺は、円やかで優しい味のスープとの相性抜群である。

大判のチャーシューは三元豚の豚肩ロース肉でレアな仕上がりに。肉の旨味を存分に楽しめる。味玉は黄身の外縁はホックリ、芯はネットリで旨い。ほか穂先メンマ、有明産の焼き海苔、九条ネギが乗る。値段はお高めだが厳選素材を使った隙のない一杯で美味しく完食した。昼夜通し営業なのでお近くに寄られた際はぜひ。

<店舗データ>

【店名】 らぁ麺 めだか堂
【住所】 東京都中央区日本橋本石町4-5-15
【最寄】 JR総武本線「新日本橋駅」2番出口徒歩2分

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