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肥宝館 -貧すれば丼する-

【高知 大橋通】 鶏と魚「全部乗せ 地鶏醤油(1130円)」

高知屈指の絶品清湯。ご主人は東京の名店出身

とさでん交通伊野線の大橋通電停から歩いてすぐ。酒呑みの楽園・ひろめ市場のそば、大橋通りの一本西側の路地で2018年7月から営業する人気店「鶏と魚」へ。ご主人の高橋侑成氏は高知県香南市のご出身。東京で「ひるがお」「饗 くろ㐂」と実力店での修行を重ね、2016年に地元で「麺's HOUSE 繋」を創業。

そのお店をたたみ、2018年に高知市の繁華街のど真ん中に「鶏と魚」をオープンした。そもそもラーメンの選択肢が少ない高知で、東京ライクな清湯ラーメンを引っ提げ勝負する。屋号は地鶏の多い高知ならではである。なお土曜日のみ、その屋号を「らぁ麺屋 鴨」に変え二毛作営業も行っている。これも四国ではレアだ。

店内はカウンター4席と、2人掛けテーブル3卓の計10席。レッチリの、アルバムで言うと「By the way」や「Californication」あたりの、ご機嫌なナンバーが鳴り響いている。そして店奥には製麺室があり、そのガラス窓には伊吹いりこのポスターと、大きく『饗』の字が染め抜かれた「くろ㐂」の前掛けが飾られている。

麺メニューは、地鶏醤油、地鶏塩、煮干し醤油の3種のラーメンを主軸に、台湾まぜそば、つけ麺、鶏白湯つけ麺もラインナップしている。また、期間と数量限定の冷やし中華も用意。また飯モノには、煮干しご飯、かつおご飯、ちょい辛飯、鶏と魚の卵ご飯があるほか、おつまみセットで一杯引っかけることも出来る。

なお、店内のPOPには「夏は冷たい麺、冬は味噌、旬の物を使った限定麺など、季節によってメニューが変わります」と書いてある。その都度、SNSで確認をするのが間違いないだろう。今回は「地鶏醤油」の全部乗せ(1130円)をオーダーすることに。なお細麺と手揉麺から選べるが、手揉み麺でお願いした。

スープは高知県の土佐ジロー、はちきん地鶏、ごめんケンカシャモの3つ地鶏を合わせて炊いた清湯。醤油のカエシは甘過ぎず、鶏油が香ばしく、醤油の仄かな酸味とコクもあり絶品だ。そこに柔らかくウドンのような食感の縮れた手もみ麺を合わせている。間違いのない組み合わせで、箸もレンゲも止まらない。

チャーシューは豚肩ロースが2枚とバラロールが1枚。いずれも香ばしく仕上がっており旨い。 餡小さ目のワンタンは生姜が効いて皮の食感も良い。ほか黄身ネットリの味玉、糸島のタケマン製で出汁の染みた完熟発酵メンマ、刻みネギが乗る。非常に完成度の高い一杯で、塩や煮干し、つけ麺も試してみたくなる。次回は何にしよう?

<店舗データ>

【店名】 鶏と魚
【住所】 高知県高知市本町3-2-48
【最寄】 とさでん交通伊野線「大橋通停留所」すぐ

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