東京育伸会*塾長ブログ*親子で学びを楽しむ為に出来る事

算数工作教室を始め、基礎基本を理解する学習を中心に補習から進学までをサポートしています。

復習から始める!根本を理解する!基礎を大切にする教室です。

ホームページへは「東京育伸会」で検索して下さい 。メールアドレスはikushin.sakuradai@gmail.comです。よろしくお願いします。 新規入塾生募集中!小・中・高校生の補習から受験までをご指導。 復習が鍵 まずは学年を超えても復習をしましょう!生徒さんとの日々の取組みや出来事を綴って行きます。多くの方にこのブログを購読頂き感謝しております。コメントのやり取りはございませんが、通塾くださっているご家庭からも感想を頂いており励みになっています。これからも楽しく真剣にブログを更新して参ります、よろしくお願いします。教室のホームページもあわせてご覧ください。*記事の無断転載禁止

努力できる才能

2015-09-17 12:25:37 | 学習全般

小さい子は何をしても褒められます

こぼさないでご飯を食べても、一人で歩いても、一言挨拶をしても

何をしても褒められます

 

褒められる事で向上心が生まれる事は言うまでもないでしょう

褒められたらもっと上手にもっと沢山・・そう思うのが人間の心理です

しかし、学年が上がるにつれ

成績に関して褒められる事、生活に関して褒められる事が

無くなって行くのもある意味普通の事です

親は褒めるタイミングを操作する必要性が出てきます

幾つになっても、小さい子どもを褒めるように何でも褒めていると

子どもは小さな勘違いをし始めます

これは現実にある事なのですが

小さい頃のように何に対してでも「よく出来たわね〜、あなたは天才だわ!」と

褒め続ける、周りの子は褒められていないのに自分は褒められるという自覚から

子どもは「自分は天才だ」「スペシャルな存在だ」と思い込むようになります

なので何かで挫折した時に「天才の自分にこんな事はあり得ない」と普通の人以上にショックを受け

落ち込んだり、暴走したりする

受験でも「自分は天才なんだから他の子のように努力しなくても大丈夫」と都合良く思い込む場合がある

そうした事例もあるので

何でもいつでも褒めれば良いと言う物ではないのですが

子どもが努力を惜しまない事を前提に褒める事が重要だという話をしたいと思います

 

努力も才能のうち

という言葉がありますね

昨日も話題にした東大講師との会話からになりますが

彼は「東大受験が一番楽だった」と振り返ります

もちろん、それは彼の物差し上の話で、一般学生の学習量以上の学習をしていた事に間違い無いでしょう

しかし、彼にとって「開成合格」の方が”努力が必要”だったと振り返ります

なぜそのような感覚になったのか?

開成合格に向けて努力した経験があったので、東大に向けては2回目の努力になますよね

どうしたら暗記できるか?と試行錯誤して暗記のキャパシティを広げ

どうしたら早く読めるか?と何度もタイムを計り

どうしたらミス無く計算できるか?と膨大な量の計算をし・・・

完成した学習方法をもとに東大受験に挑んだ

そして、目標に向けて努力する経験もしていた訳です

 

「自分は頭が言い訳ではないですよ、中学生まで普通の成績でした」

と彼はよく話してくれます

サッカーが大好きなスポーツ少年でした

今はテニスのサークル二つに所属してよくラケットを背負って教室にきます

ご両親は自営業で多忙ですが、それでもよく旅行に連れて行ってくれたそうです

そしてその事を彼は「とても良い経験をさせてもらった」と感謝しています

彼は続けて言います

「勉強に対して才能があった訳ではないです。僕にあったのは努力する才能」

自己分析が得意なので

「一カ所で3時間以上勉強すると集中力が持たなくなるんです。だから3時間おきに

勉強する場所を変える。それは今でも変わらないんですよ、一日を通して考えると

朝は新宿に居ても夜には池袋にいたりする(笑」

 

努力を続けるにもスタイルは人それぞれという所でしょう

自分の部屋でひたすら勉強する子も居る訳ですからね

でもそうやって自分が努力できるスタイルやペースを考え、向上させて行く才能に個人差が

あると思うのです

上位大学を狙う学生さん達の教材はそう多くはありません

同じ教材を使いながらより多くを吸収できる才能は「努力」に尽きるのではないでしょうか

 

よく、褒めて伸ばすという話を聞きます

しかし、勘違いしがちなのは「出した結果に対して褒める」と捉える事

結果ではなく、その結果を出す為の努力を認めて褒めてあげると言う事が大切です

親は自分の物差しで努力を計ろうとします

その結果、「30分勉強しただけでよく努力したね、なんて言えないです」となってしまうのですが

まずは30分頑張る事をしなかったら、その先は無いですよね

だから「30分頑張れたね!その30分であなたは30分前より賢くなったね!これは凄い事だよ!!」

と頑張った事を褒めてあげる

塾で80分勉強して来た

宿題を1時間かけてやった

どれもその努力は褒めるに値すると私は思います

 

当教室の生徒さん達は誰も塾をサボったりしません

雨が降っても台風でもちゃんと時間に来ます

それは当たり前の事と捉えるのではなく

みんな偉いね!という気持ちで迎え入れています

授業をしているブースをまわると

学校の授業で疲れている生徒さんもいます

それでも時間通りに来た事

眠いのを堪えて計算している姿

そうした努力こそ褒めてあげるべきだと私は思います

 

月齢が上がっていくにつれ、親から褒められるかどうかは子どもの関心事ではなくなっていきます

その頃に努力する事が根付いているかどうか?

が大きな差を生むのではないでしょうか

今日も激しい雨が降る中、生徒さん達は熱心に授業を受けています

この努力が無駄になる事はありませんね!