頭を使う学習
へんな言い方ですよね
でも、これとっても感じている事なんです
教室に居る生徒さん達
同じように接していても伸び方がここに違います
それは飲み込み、理解力といった個人差があるからなのですが・・・
せっかくこの話題に触れたので
どんな力が違うのかをちょっと挙げてみます
*理解力
*集中力
*記憶力
*想像力
*論理力
専門家に言わせればもっとあるのでしょうけどざっと挙げるとこうした力が違い
どの力もバランス良く高いレベルで持ってる人の事を世間では「地頭が良い」なんて言いますね
確かに偏差値70を超えて行く子を見ていると「地頭が良いね」と思いますし、講師ともそんな会話になります
一度習ったらそうそう忘れませんし、ややこしい手順が必要な問題もなんなくこなします
最速で理解できる子を基準に考えた時、理解力の遅い子が最速の子の何倍の時間をかけて同じ事を理解するのか?
という所から「他人の3倍やらないと」と言う言葉が出てきます
他人の3倍やるという事は同じ24時間を生きている私たちにとって大きな違いが出てくる事は誰でもわかりますよね
しかし、実際に率先して3倍やる人はおそらく受験期くらいで普段はやっても1.5倍くらいがせいぜいでしょう
子どもの生活は忙しいですからね
なので学校の長期休み、つまり夏休みや冬休みを利用して3倍やる時が有効になるんです
さて、本題に戻り
頭を使うといのはどういうことか?
多くの子ども達は教わったら「理解した」「出来るようになった」と”勘違い”しやすいです
なので、自分の弱点がどこなのかを全く考えていないんです
例えば
単語を覚えるのが苦手でも、小テストで満点を取った経験から苦手意識は遠のくでしょう
しかし、覚えるのが得意になった訳ではありません
どうしたら自分が単語をすらすらと覚えられるようになるのか?と試行錯誤している生徒さんは
どのくらい居るでしょう?
手順の面倒な計算式を何度も間違えるけど、塾では出来ます
塾で出来たからもう出来るようになったと”勘違い”する生徒さんはとても多いです
どうしたらスピードをつけて正確に問題を解けるようになるか?と工夫している生徒さんは
どのくらい居るでしょう?
宿題や課題以外で、自分で勉強法を探す・見つける
そうした取組みを考えている生徒さんがどのくらい居るのでしょうね?
ちょっと不思議な生徒さん達がいます
私は講師として授業には入りませんから、直接指導する事は基本ありません
授業をしているブースを見て回っていると声をかけてくる生徒さんがいます
講師に質問が出来ないのかと言うとそうではありません
笑顔で雑談を交わしたりもしていますから
でも、いざ勉強となると違うのかもしれませんね
なので私が回ってくるまで、”今日の授業”をしているんだと思います
授業には国私立の生徒さんも混じっているので、テスト前なのかを最初に確認したり
生徒さん達の要望を聞いたりしてから授業を始めるのですが
その時に「言えない」性格だったりすると上記のような話も出てきます
そこで頭を使うと言うのは、授業が始まる前に講師に”先に伝えておく”と言う風にすれば
単語テスト後から質問したい単元の学習をし、理解してから今日の授業に入る事ができます
自分が”人前で話すのが苦手”だと思っているなら、そうした状況以外に伝える手段を考えればいいんです
数学で計算に時間がかかってしまう、ミスをしてしまうと自覚してる、もしくは指摘されているなら
計算過程のなかのどの部分でミスをするのか、時間をかけてしまうのかを
自分で分析してその部分を強化する練習を自分で考える事
宿題をすればいいという安易な考えでは、ミスも治らずスピードつきません
ハッキリ言って塾ですから幾らでもその対策として宿題を出す事は出来ます
しかし、そうしない理由が私にはあります
塾に通う事のデメリットとして、自分で考えない勉強法になってしまう・させてしまう傾向があります
しかし、そうなっている事の障害に普段はあまり気がつきません
なぜなら学校のテストには効果がありますから・・
だた、これは「受験」には通用しません
「指示待ち」を当然として受け入れてしまうと、いざ受験となった時初めてその弱さが出てきます
受験期に入ってから、自分で考える・頭を使う学習が突然出来るようになるはずもありませよね
もしくは、1から100まで塾が管理し宿題と課題の山の中に埋もれながら受験期を過ごすしか無くなってしまいます
頭を使う学習とは、「自分で勉強法を考える」自分の弱点を克服する為の学習法を考えるという事です
お子さんへの声掛けに「勉強しなさい」は効果はありません
「計算得意になった?」「単語は覚えられるようになった?」など具体的にして行く事
そして、時々家では子どもがどんな計画のもとに学習しているのかを質問して
アドバイスをする事も有効ですね