HIKOの趣味三昧な日々

趣味の音楽やスポーツについて、日々の気付きとともに書きつづっていきます

HAL McKUSICK 「TRIPLE EXPOSURE」

2006年09月14日 21時13分18秒 | CD
今日も昨日と同様朝から気温が低く、秋の訪れを感じる一日でした。
真夏の熱が急速に冷めていくような、こういう初秋の空気は好きです。
週末は鎌倉に散歩にでも行きたくなります。

さて、今日は仕事帰りにちょっと寄り道。町田のディスク・ユニオンに行きました。
【今日の収穫】
●HAL McKUSICK 「TRIPLE EXPOSURE」(写真)
町田のユニオンは品数はさほど多くないが、アーチストの顔ぶれが比較的万遍なく、かつマニアックな在庫も意外にあるので、時間がないときに効率よく掘り出し物を見つけたいときに向いています。
今日は今まで全く知らないアーチストの作品を買ってみたいと思い、端から棚を丹念に見ていったところ、アンテナがピピッと感じてこのCDを手に取りました。
ハル・マクーシックは本名ハロルド・ウィルフレッド・マクーシックといい、1924年6月1日マサチューセッツ州メドフォードで生まれました。40年代からプロとして活動を始めレス・ブラウン、ウディー・ハーマン、ボイド・レイバーン、クロード・ソーンヒルと歴代のビッグ・バンドを遍歴して腕を磨いたようです。50年代にはヴィブラフォンのテリー・ギブスのコンボに参加。50年代後半に自らのリーダ・ーアルバムを何枚か録音し、この作品もそのひとつです。しかしその後ジャズ界から引退しスタジオミュージシャンとなってしまったようです。
彼の吹くサックスはどちらかというと線が細い繊細なサウンドです。時に「室内楽的」と形容されるそうですが、頷けるものがあります。品のいい音色で、とても好きです。アルトがメインですが、テナー・サックス、クラリネットもこなすマルチプレーヤーのようです。マクーシックのサックス・ソロはリー・コニッツやポール・デスモンドを彷彿とさせる。決して派手ではなくむしろ控えめだが確たる存在感のある演奏です。クラリネットも深みがあって心地良い音色を聴かせてくれます。
このアルバムにはハード・バップ全盛時代に引っ張りだことなった名ベーシスト、ポール・チェンバースが参加していることも聴き所のひとつで、例によって粘っこいベース・プレイを聴かせますが、マクーシックのサックスやクラリネットが絡んでくると、決してハード・バップにはならず、洒落たウェスト・コースト・サウンドとなってしまうところが不思議です。

《Personnel》
HAL McKUSICK (as,ts,cl)
BILLY BYERS (tb)
EDDIE COSTA (p)
PAUL CHAMBERS (b)
CHARLIE PERSIP (ds)

《Song Titles》
1.The Settlers And The Indians
2.I'm Glad There Is You
3.Something New
4.A Touch Of Spring
5.Blues Half-Smiling
6.Saturday Night
7.Interim
8.Don't Worry 'Bout Me
9.Con Alma
「国内盤・帯付・新品同様」お買い得の1,050円でした。