HIKOの趣味三昧な日々

趣味の音楽やスポーツについて、日々の気付きとともに書きつづっていきます

千住真理子さんのコンサート

2009年07月26日 20時41分24秒 | 音楽
日曜日の今日も真夏の到来を感じさせる暑い一日となりました。
さて、今日は以前から楽しみにしていた千住真理子さんのコンサートを聴きに、家内と一緒に茅ヶ崎市民文化会館に行ってきました。
以前の日記(http://blog.goo.ne.jp/hiko-alto-991/s/%C0%E9%BD%BB)に、千住真理子さんと、ストラディヴァリウスの名器「デュランティ」との出会いを綴った本のことを書きました。この本を読んで以来、いつかはこの伝説の名器の音を直接耳にしたいものだと思っておりましたが、その機会がようやく到来しました。
今日のコンサートは「千住真理子とイタリアの名手たち」と題して、千住さんの他、イタリアから招いたブァイオリン、チェロ、チェンバロの名手3名が、ヴィヴァルディ、ヴィターリなどイタリアンバロックの名曲の数々を聴かせてくれるというものです。
満員の会場にひまわりのような鮮やかな黄色のドレスをまとった千住さんが現れると、ステージに一筋の光が射してきたような気がしました。そして、その手に抱かれた「デュランティ」はさらにひときわ輝いて見えました。
ステージの4人が目と目で合図をして最初の一音を奏でると、その後わたしははずっと固まったようになってその音色に聴き入っておりました。特に素晴らしいのは、やはり「デュランティ」の深い音色です。もちろん千住さんの卓越した技量があって初めて弾きこなせるものだと思いますが、300年の眠りから目覚めた神の楽器が響かせる音の粒の一つ一つが自分の耳に入ってくると、身震いするような感動が沸き起こってきました。
どの曲も名曲揃いで素晴らしかったのですが、やはりヴィヴァルディの「四季」全曲を40分以上にわたって通して聴かせてくれたのは、特に素晴らしかったです。
今日は本当に素晴らしい生音が聴けて、最高の一日でした。

〈出演〉
ヴァイオリン:千住真理子
ヴァイオリン:ピエロ・トーゾ
チェロ:ピエルパオロ・トーゾ
チェンバロ:エルネスト・メルリーニ

〈曲目〉
・ヴィオッティ作曲「2つのヴァイオリンのためのセレナード 第3番 ト長調」
・ヴィヴァルディ作曲「協奏曲集『調和の霊感』より 第6番 イ短調 作品3-6」
・ヴィターリ作曲「シャコンヌ ト短調」
・ヴィヴァルディ作曲「ソナタ イ長調 作品2-2}
・ヴィヴァルディ作曲「ヴァイオリン協奏曲集『四季』作品8」
ほか

〈デュランティ〉
249代ローマ教皇クレメンス14世に捧げられ、教皇逝去後はその側近~フランス貴族~スイスの大富豪のもとを渡り歩き、約300年間誰にも弾かれることなく眠り続けていた。かつて所有していた貴族の名前をとって「デュランティ」の称号が与えられている。
ストラディヴァリウス・デュランティ 1716年生まれ。