患者は82歳の女性、先日、「 口内炎ができて痛くて何も食べられない 」という主訴のもと来院されました。口腔内を拝見しますと、舌縁、舌裏、口唇、左側頬粘膜と広範囲に及ぶ著しい水泡性病変を観察しました。同所見を付随し埼玉医大の口腔外科に紹介しましたところ、帯状疱疹の診断をいただきました。 帯状疱疹というと一般に、胴体、顔にできるイメージが強いですが、今回のように口の中にできる場合も極まれにあります。初めての症例でして、(何だろう~ 悪いものではないが、ヘルペスにしては症状が強すぎるし~)、送られてきた報告書を見て、「そうか!」と思い出した次第です。ご参考になればと思い書き込みました。