以前、東野圭吾を読み漁っていた時期に何冊目かで出会った本。
読み漁っていたっていうのちょっとは語弊があるかも知れない。
要は、本を1冊読み終わった際に、さて次に何を読むかなって考えるのが面倒で、東野圭吾にたどりついた。
東野圭吾なら作品数がけっこう無限にあって(まぁ無限ではないけど)本を一冊読み終わったら、特に何も考えずに
東野圭吾のまだ読んでない本をまた選んで読めばいいから。
本当は、売れっ子作家の作品てあんまり好きじゃない。
中学生くらいの時、赤川次郎を片っ端から読んでたこともあったけど、なんか読んでる時は面白いって思ってるん
だけど、ハリソンフォードが出てるような映画と一緒で読み終わってしばらくすると、内容が思い出せなくなって
しまう。
ひどいときはタイトルさえも忘れた上に、タイトルを見ても、それを読んだか読んでないかすら覚えてない時がある。
特に、"ミステリーファン"っていう訳でもないので、どんな意外な人が犯人で、どんなトリックを使って読者の目を
欺くか、ってことには興味はなくて、読書をするときは、作中人物の心情を追って共感を得ようとするんだけど、
東野圭吾とかのミステリー作品はそういう読み方をしているとどうもしっくりこない。
(それが「加賀恭一郎シリーズ」くらいから変わってきた気もするけど、その話はまた今度。)
たしかに、続きが気になってページは進むが、心を打たれる、ってことが少ない。
まぁ、ほんと暇つぶしに読むっていう感じ。
(なので韓国・中国ドラマにハマってる最近は、かなり気に入ってる作家さんの本しか読まなくなっちゃったけど。)
「白夜行」にしても「幻夜」にしても、世の中、こんな恐ろしい人がいるのか、って常人には思いつかないような
人の話ですごいなとは思うけれども、心には響かない。
ただ、そんな中、これもまた登場人物の誰にも感情移入できないけどもけっこう衝撃を受ける作品です。
コワイ。。
まさにミステリー。
ちょいオススメ。