2019年 韓国
◆おすすめ度
★★★★☆
◆キャスト
ソン・ドクミ(美術館の首席学芸員):パク・ミニョン
ライアン・ゴールド(チェウム美術館の新任館長):キム・ジェウク
ナム・ウンギ(ドクミの幼馴染):アン・ボヒョン
チャ・シアン(ドクミの推しアイドル、ホワイトオーシャンのメンバー):チョン・ジェウォン
イ・ソンジュ(ドクミの親友、カフェ店主) :パク・ジンジュ
コ・ヨンスク(ドクミの母) : キム・ミギョン
オム・ソヘ(チェウム美術館の前館長):キム・ソニョン
◆感想・概要紹介(ネタバレあり)
このドラマも2年近く前に観たドラマです。
詳細な内容はあんまり覚えてないけど、面白いって思ったことだけ覚えてるドラマです。(何回もリピしようとは思わ
ないんだけども。)
ちょっと今回は内容忘れたのもあるけど、そこまで思い入れがあるわけではないドラマなのでさらーっとご紹介。
(キム・ジェウクもちょっとそんなに好きな感じではなく、例によって刺さるイケメンが出てなかったドラマなので。)
ストーリーはお決まりのパターンの中から以下の5つ。
・主人公とヒロインが印象最悪の偶然の出会いから、同じ職場で働くことになってだんだんお互い好きになっちゃう系
・主人公とヒロインが幼い頃にすでに運命の出会いをしていた系
・主人公に出生の秘密(思わぬ兄弟が発覚とか)がある系
・主人公に精神的なものからくる(幼い頃のトラウマとか)心の疾患的なものがある系
・ヒロインに、すごーく仲の良い幼馴染という名の主人公の恋のライバルがいる系
そしてそこにプラス、ヒロインがいつもは仕事のできるクールなステキ女子を装いつつも、実はみんなには内緒でアイドル
シアンの追っかけをしているオタクという一面があり、かつファンの中でも一目置かれるコアなファンサイト運営者シナギル
という裏の顔を持つっていう設定がこのドラマを面白くしている要素になってます。
(韓国はファンがアイドルの写真を撮るのは一般的みたいで、日本のジャニヲタ的追っかけとグラビアアイドルとか
レースクイーンとかの撮影とかやってるようなカメラ小僧って言われる人たちを合わせたような感じ?それとも、日本の
追っかけも進化してバズーカみたいな望遠レンズつけたカメラ構えて出待ちとかしてんのかな?NGだよね?)
画家でもあり、美術館館長を務めるライアン・ゴールドは、彼が絵の前で立ち止まった秒数で絵画の価値が決まってしまう
ほどの美術界でのインフルエンサー的な存在。
けれども、ある絵を見たことがきっかけで、自分では絵が描けなくなってしまうという精神的疾患を患っている。
そんな二人は、上海でのオークションで初対面を果たします。
席が隣同士になった二人。ドクミは彼に大好きなアイドルのシアンに"似てる"っていう印象を持ちます。(つまり、彼女の
中では彼の顔はタイプだったってことなんですね。そして、後で判明するあることの布石だったりも・・・。)
そしてシャボン玉をモチーフにしたイ・ソルの絵画が出品されたことで、ドクミのファンセンサーが働き、自分の推しである
シアンが持っている作品と同じシリーズであることを敏感に察知し、シアンの誕生日プレゼントに落札しようと頑張りますが、
ライアン・ゴールドとの対決となり、資金力の差にあっけなく競り負けてしまいます。
ドクミは、個人的にライアンと交渉を試みますが、オム・ソヘ館長の命で落札した絵画の価値を見誤っている指摘を受け、
見る目がないと一蹴されてしまいます。
そして、セカンド対面。
ドクミは、NYから帰国するシアンを撮ろうと、空港でのベスポジを確保。そして、偶然にもシアンと同じ便に乗っていた
ライアン。空港についたライアンは、シアンのファンが彼めがけて突進する場面に出くわし、その勢いに圧倒され驚き、
脚立の上でベストショットを狙っていたドクミにぶつかり、バランスを崩したドクミもろとも転倒。この際、とっさに
ライアンの上着の袖を掴んだドクミはライアンの袖を破ってしまいます。
転倒時、自分の上に倒れ、かつ服を破ったドクミに激怒するライアン。ドクミは素直に謝りますが、マスクを外すのが礼儀
だといってマスクを外そうとするライアンから逃げるように立ち去ります。
この際、ドクミは大事な手帳を落としてしまい、ライアンにそれを拾われてしまいます。
(そもそも、自分がぶつかって転倒させておきながら怪我の心配もせずに怒るって微妙な気が・・・。そして、大事な手帳、
リュックはちゃんとしまってるはずなのにどっから落ちた?っていうのはよくある疑問ですが、物語が始まらないのでそこは
スルーです。)
翌日、夫が脱税容疑(だっけ?)で逮捕された関係で館長を辞任したオム・ソヘに、いいように持ち上げられその気にさせられ
次期館長は自分になると思いこんでいたドクミは、ニュースでオム・ソヘが館長を辞任し次の館長を海外から招いたという
ことを知って激怒(ひっそりと)します。
そして、なんとかクールダウンして翌日、ドクミが館内の調子の悪いライトの調整をしていると、そこに現れたのはドクミに
とって二度と会いたくない、ライアンであり、彼が新館長なのでした。
そこからよくある、ヒロインが今までそこそこ頑張ってた功績的なものを全否定され、高度な要求をしてくる主人公と対立、
しかしヒロインは渋々ながらも頑張ってその要求に応え、彼の才能や能力を認めていく、主人公もしかり、っていうお決まり
のパターンではありますが・・・
仕事として、ご褒美サプライズ的にドクミの推し、シアンと美術館がコラボすることになって思いがけずシアンのお宅訪問
することになったり、シアンと館長が同じマンションに住んでたりっていう、ドキドキする出来事が続いたりします。
で、ドクミのことが気になってくるライアンは、空港で拾った手帳から、ドクミとシアンの覆面ファンが同一人物だという
ことを知って、ドクミのヲタ活動まで気になって見に行ったり、そこでのピンチを助けてあげたり、同じファンを装って、
シナギル(ドクミのハンドルネーム)の運営するファンサイトの会員になって、ドクミにバレないよう交流を始めたり、って
ドキドキしちゃうお話が盛りだくさんです。
ドクミには、ある事情で自分の実家に住んでいるナム・ウンギというもう兄弟みたいな感じの幼馴染がいるんですが、彼には
ときどき会いに来るシングルマザーでキャリアのある雑誌編集長の母親がいます。
この母親が、彼が子供の頃からややネグレクト気味(仕事が忙しすぎて子供をドクミの母親に預けてなかなか帰ってこない)な
感じなんですが、ドクミの母が広い心でウンギをドクミと分け隔てなく育ててあげたのと、彼の持ち前の性格もあってか、
捻くれずにドクミの母と父をほんとの親のように接して甘えたり、孝行したりしていて、そこはすごくほっこりしました。
しかし、そんな暖かい心を持つドクミの母親も、過去一人の子供を巡ってその時にした自分の判断に対し、今でも後悔し、
ずーっと忘れられないでいる出来事があり、物語後半、その記憶がサスペンスのように小出しにチラつかされてきたりします。
そして、その母親の心のしこりになっていた子供が、ライアンだったりするんですが・・・。
ってな感じで。
ちょっと忘れてるとこもあるので、正確じゃないかもですが、印象に残ってた部分はそんな感じです。
ヒロインがアイドル好きで、そのアイドルもけっこうガッツリ登場して対面してるのに、その彼と恋仲になるわけではなく、
別の人と、っていうのがちょっと珍しい設定で、流れとしては日本のドラマに近いかなと思いました。(ただ、本命になる彼
もお金持ちで地位も名誉も知名度もあるっていうのがそっち風ではあるけど。ほんとに日本のドラマだったら、石原さとみ
が出てた「高嶺の花」みたいな感じになるのかなと。)
ちなみに、オタクってもう英語になってて世界共通で"otaku"なんだと思ってましたが、韓国では違うみたいです。
まぁ、そもそも訳者がその単語当ててるだけでちょっとニュアンスが違ったりするのかもだけども。
この作品は私のように、中途半端にミーハーな人には絶対おすすめのドラマです。(でも多分、そういう部類の人たちは
すでにもう視聴済みとは思いますが(笑))