加奈(仲間由紀恵)が翔太(加瀬亮)の家を訪ねて以来、メールのやり取りだけで、会えないまま、一週間が過ぎ、母、桂(戸田恵子)は、研次(吹石満)との別れから、体の具合が悪く起き上がれない状態が続いていた。事情を知らない加奈は、母に病院に行くようすすめ、父親にも早く帰って来るよう連絡する。父、朋也(岸部一徳)は、翔太の父(風間杜夫)と会い、女装クラブで、金髪や和装に着替え、町を二人で歩く、これを最後に女装をやめる為、しかし、翔太の父は、この快感に溺れてしまう。桂の姑は、嫁の浮気に気づき、慰めようとするが、裏目にでる。そんな中、加奈は、翔太に自分は、子供が産めない体になってしまったことを告げる。加奈の過去がだんだん浮き彫りになってくるが、ガラスのような繊細な心を、山田洋二の脚本が、どう表現していくかが、今後の楽しみである。




