Hiroyasu-kingの体験記  裏読み思考で社会を暴く、真理不尽の違法許さず! 遊び心で一刀両断 是非に及ばず

ヒロヤスキングの穴馬指南奮戦記から、社会の真相に迫る裏読み体験談 
官僚国家の罠 国民は家畜じゃないよ!主権在民だよ!

親父 あの不発弾は何処に行ったのかね 

2012年07月05日 22時35分27秒 | 義理.人情.恩返し.体験談.回顧録.仲間
子供の頃の話をしたら、気になってる話を思い出したよ 戦時中の話だよ
親父から聞いた話だけどね 不発弾の話だよ
終戦真近の話だけどね 我が家に爆弾が落とされたんだよ 家には直撃しなかったけどね
便所の脇に落ちたよ 幸いにも爆発しなかった だから無事だったんだけどね
爆発してたら家はぶっ飛んでいただろうね 人間は防空壕に避難してたから助かったとは思うけどね
空襲が終って家に戻ったら、便所に行くローカの辺りに砂が飛び散っていて穴が空いていたそうだよ
なんだろうと思いながらも何かが落ちてきたって事は直ぐに分かったそうだよ 
空襲の後で上空を爆撃機が通過して行ったんだから、直ぐに爆弾が落ちたと分かった
問題はこれからだよ 何時爆発するか分からない 安心して暮らせないよ 意を決して掘ることにした
親父が掘ることになったらしい 命がけのことだけどね 家族のためには仕方がないことだよ
爆発する恐さを押し殺して掘ったそうだよ 爆弾まで掘ったら、爆弾は羽の部分のけつから突き刺さっていたそうだよ
真管が上だったから爆発しなかったそうだよ 恐る恐る掘り起こして背負い籠に入れて運んだそうだよ
爆弾を持って行くところがない、悩んだ末に山の中の古井戸を思い出したそうだ
水に浸けとけば火薬も湿気て爆発しなくなるだろう、使っていない古井戸だから問題も起きないだろうと判断して捨てたそうだよ
爆弾は家の裏の大きな松ノ木の枝に引っ掛かって反転して羽の部分から落ちたらしい 推測だけどね
大きな松の枝は家の上まで伸びていたからね 運よく松ノ木に助けられたらしい
「運がよかったね」と言って皆で一安心したんだけどね 偶然とはいえ不思議な気持ちになるよ
爆弾を掘ったときの親父の心情を考えると、幼少の俺には恐ろしくて凄いことだと思ったよ 俺には掘れる自信がなかった
子供の頃は爆弾を一人で掘った勇気に圧倒されたけどね 俺が大人になってその話を思い出してね
気になったのは爆弾の行方だよ 不発弾のニュースが流れることもあるからね 「あの爆弾は何処へ」って感じだね
気になって何度か古井戸の位置を聞き出そうとしたんだけどね 親父は言わなかった 死ぬまで話さなかったよ
話せる状況にはなっていなかったんだろうと推測するけどね もう既に埋め立てられて正確な位置が分からないとかね
現場は俺に話せるような状態ではなかったと推測するけどね 今でも気になってることだよ
良い方に解釈すれば古井戸は10m位の縦穴で水溜りだからね もう爆発はしないだろうと勝手に解釈だよ
既に井戸は埋められているだろうとかね、聞いた爆弾の大きさから推測すると焼夷弾かもしれない等気休めをしてるよ
今となってはどうにもならない事だから、俺も忘れたほうが良さそうだけどね 気になってるよ
戦時中はいろいろなことが起きてるからね 空襲で死んだ人々は爆弾の爆発した穴に埋めたらしい
身元も分からない死体が山ほどあったらしいからね 今や住宅密集地だよ こんな話は忘れたほうが良いかもね
母親も戦闘機に狙われて銃撃されたと言ってたよ 芋畑で狙われて撃たれたらしい 幸いにも当たらなかった
芋畑にうつ伏せになったまま恐くて動けなかったと言ってたよ 死を感じた恐怖は身に沁みているね
真に恐いと思う体験は現代ではありえないだろうけどね 恐さを知るって事は必要な教育だと思うね
擬似体験で学ぶ必要があると思うね 人間らしく生きる感覚を身に着けるためには、助け合いの精神を宿さないとね
死を意識したとき、死に直面したとき、人間は変わるような気がするよ 


骨折の痛みは忘れられないよ 痛みを知るって事は貴重な経験でもあるよ

2012年07月05日 12時09分21秒 | 義理.人情.恩返し.体験談.回顧録.仲間
子供の頃の話になるけどね
まだ保育園に行ってる頃の事だけどね ブランコで遊んでいるうちに飛び降りる遊びになってね
勢いをつけて遠くに飛ぶ面白さに惹かれて夢中になったよ 最初は恐る恐るだったけどね
だんだん調子づいてブランコの振りは大きくなった 飛んだ感じが気持ちよかったんだよ
タイミングを合わせて思いっきり飛んだよ そうしたら振った右手がブランコの板に激突したよ
ボキリと折れて骨折したよ 痛かったよ 昔は接骨院で直したんだけどね
骨の折れた部分をきちんと合わせないと手が曲がってしまったり 短くなってしまうんだよ
俺の通った接骨院は評判の名医だったからね その辺は判っててきちんと直してもらった
いまだに何の問題も無いよ ただ治療は痛かったよ 
骨折部を合わせるときは、何人もで骨折部の腕を引っ張って骨の骨折部分を合わせるんだよ これが痛いんだ
麻酔なんかしないからね レントゲンでのぞきながら骨の先端部を合わせるんだ ゴリゴリとこするよ
この痛みは気絶するかと思うほどの痛みだからね 助手たちに全身を押さえられて強引に治療されるんだよ
痛かったけど今となれば良かったよ 先端部をきれいに繋いで貰ったからね 後遺症が残らなかった
親は保育園に呼び出されてお宅の子が乱暴でこうなったと言う様な説明をされたらしい
確かに俺が一方的に悪いけどね 親も「申しわけありません」としか言えなかったそうだけどね
時代が違うと怪我は自己責任って感じがわかるだろ 今だと管理責任を問われて教師も萎縮してしまうんだろうね
翌年、小学校に上がったよ ピカピカの一年生になった 丁度、最初の骨折をしてから一年経った頃、2度目の骨折をしたよ
年上の仲間たちと山で遊んでいたときにおきた事故だよ 古墳のような小高い塚で鬼ごっこをしていたんだ
俺は鬼から逃げるのに急斜面に対して直角に走れば早く逃げられる、自分の足で走り抜けられると思って走ったんだ
風のように走れた 気分は爽快になったと思いきや、止まらない このままでは地面に激突すると思って反射的に木に飛びつたよ
木の枝を掴んで一旦は助かったんだけどね 体はスピードに振り回されて掴んだ手の力は振り切られてしまったよ
左手を地面に突いて肩から激突したよ 左腕を骨折して、左の肘を外して肩関節も外して脱臼したよ   
痛かったよ 腕はくの字にポッキリ折れてたよ 仲間が「大丈夫か」と寄ってきた 年上の仲間が俺の腕を見た
手で触って様子を見たんだけどね 手がぐるぐると回せるんだ これは「折れてる」よと言って病院に行ったよ
自転車に乗せられていった覚えがあるけどね 親だったのか仲間だったのかは覚えていないよ
病院に行ったらこの骨折は病院では治せない ここで直すとこのまま固定するしかないよと言われたよ
「ものすごく力が要るし医者では無理だ、接骨院に行ったほうがいいよ」と言われて、前回の接骨院にお世話になった
またしても失神寸前の痛みの恐怖だよ 肩関節が外れている分前回より重症だよ 痛かったよ!
2度とこんな痛みは味わいたくないと後悔はしたけどね そんなことで行動がおとなしくなる子供ではなかったからね
親は2年連続で骨折したことにより、俺を脅かしたよ
「3度目は首の骨を折るぞ、首の骨を折れば死んでしまうぞ、腕だから良かったけど、3度目は助からないぞ」と脅したよ
それ以来、気をつけないと首の骨を折るかもしれないと気をつけるようになった 少しは注意深くなったよ
この時も2年連続で災いが降ってきたよ 痛い思いを繰り返したけどね 良い薬だったと思うね 
痛い思いをするって事は 勉強になるよ 痛みは体に染み込むよ 脳みそが条件反射するよ 冷やりとするね
子供でも昔はナイフは必需品だったからね 遊びに必要な道具だったよ だから手はナイフの傷跡だらけだよ
間違えて自分の手を切ってしまうんだけどね 切ったときは冷やりと痛みが走るんだよ 痛みを知ってる体は刃物に反応するよ
刃物を向けられると冷やりとする 体が痛みを知っているんだよ 怖いって事が体で知ってるからね
むやみに人を傷つけることはしないよ 痛みを肌で感じられる人間はわかるからね 体感教育だよ 現在の教育に欠けてる部分かな