島根県町村議会議長会が主催されました広報研修会に、大田市議会広報編集委員会5名が参加し、研修を受けました。
講師は編集・出版アドバイザーの芳野政明氏。全国長村議会議長会などの「議会広報クリニック&講演」を
数多くこなされている方です。島根県は初めてということでした。
研修では参加した各市町村の議会広報誌を前もって送付し、クリニックしてもらう形式で進められました。
大田市の「議会だより」の総評としては
1)文字だらけで、ややおとなしい印象。見出し、写真、イラストなどを多用したレイアウトをしっかり考えること。
2)住民が登場する企画を
3)記事を網羅的に出すのではなく、取捨選択を。編集に強調と省略はつきもの。
というような指摘を受けました。
今まで市議会広報委員会では、「すべての事柄について紙面上で正確に記載する」というスタンスをとっていました。
しかし、講師先生のレクチャーや他の市町村の広報誌、全国各地の優れた広報誌を引き合いに出された結果、
「知らせた」だけでは議会だよりの役割を果たしておらず、市民の皆様に「伝って」こそほんとうの意義があることを
思い知らされました。
手にとってもらい、ページを進めてもらい、記事を読んでもらい、納得してもらってこそほんとうの広報の意味があるのでは
無いでしょうか。
1回の議会開催中の出来事をすべて、正確に伝えることは大切なことではありますが、少しボリュームが多すぎます。
したがって、ずらずらと文字の多い議会だよりになってしまいます。
一義的には取捨選択し、重要なことを的確にまずは伝え、詳しくはホームページ等に記載してそこへ誘導する方法も
有効的とのアドバイスもいただきました。
議会だよりは議会と市民を結ぶ大切なツールのひとつです。
いきなり大きく変貌を遂げるのは、難しいことかもしれませんが、研修の成果を無駄には出来ません。
「知らせた」から「伝わった」へ。まさに、議会だよりのあるべき姿です。