9月8日から平成23年第4回大田市議会定例会が開会となります。
一般質問に向けて、資料収集と分析、質問構成を考え始めているところです。
かねてから感じていることですが、大田市議会では毎回、一般質問に立つ議員が少ないように思うのです。
この際、疑問解決に向けていろいろと調査してみましたので、結果をお知らせいたします。
調査は、大田市を含め県内8市全てを対象とし、過去2年間(平成21年9月~平成23年6月)に開会された
8回の議会においてのデータに基づいています。
調査データの数値はすべて各市議会のHP(議会だより一般質問内容等)により行いました。
まずは、市議会の基礎的なデータです。
●益田市議会
議員定数:28人(先日改選時は26人)欠員:2人
代表質問制:あり(3月定例会時)
一般質問方式:一問一答方式、制限時間:60分以内(回数制限なし)
●浜田市議会
議員定数:28人 欠員:1人
代表質問制:あり(3月定例会時)
一般質問方式:一問一答方式、制限時間:30分以内(回数制限なし)
●江津市議会
議員定数:16人(平成22年5月改選時までは24人) 欠員:なし
代表質問制:なし
一般質問方式:一括方式、制限時間:不明
●大田市議会
議員定数:24人 欠員:なし
代表質問制:なし
一般質問方式:一括方式、制限時間:60分以内(質問は3回まで)
●出雲市議会
議員定数:34人 欠員:2人
代表質問制:あり(3月定例会時)
一般質問方式:一問一答方式、制限時間:不明
●雲南市議会
議員定数:24人 欠員:1人
代表質問制:あり(3月定例会時)
一般質問方式:一問一答方式と一括方式の自由選択 制限時間:30分以内(回数制限なし)
●松江市議会
議員定数:34人 欠員:2人
代表質問制:あり(毎回開会時)
一般質問方式:一問一答方式と一括方式の自由選択 制限時間:不明
●安来市議会
議員定数:24人 欠員:3人
代表質問制:あり(3月定例会時)
一般質問方式:一問一答方式と一括方式の自由選択 制限時間:50分以内(回数制限なし)
さて、いよいよ数値データでの比較となりますが、各市によって議員定数の相違がありますので、
率、仮に「一般質問率」(一般質問に立った議員数/議員定数)での比較とし、欠員は無視した議員数に基づいています。
なお、会派等の代表質問も除外し、純粋に議員個人の一般質問の比較をしました。
●益田市議会 最高:0.68 最低:0.46 平均:0.56
●浜田市議会 最高:0.71 最低:0.57 平均:0.63
●江津市議会 最高:0.71 最低:0.56 平均:0.63
●大田市議会 最高:0.54 最低:0.21 平均:0.39
●出雲市議会 最高:0.76 最低:0.47 平均:0.57
●雲南市議会 最高:0.75 最低:0.50 平均:0.64
●松江市議会 最高:0.38 最低:0.26 平均:0.33
●安来市議会 最高:0.75 最低:0.46 平均:0.55
最高の率から順にランク付けすると
雲南、浜田・江津、出雲、益田、安来、大田、松江の順になります。
大田、松江以外は毎回、議員定数の半数以上の議員が一般質問に立っていることが分かります。
大田は毎回9.4人が質問に立っている計算ですが、他市に比べて極端に少ないのが良く分かります。
ちなみに松江市議会は代表質問が毎回ありますので、これを加味して計算すると平均が0.44になります。
議員の活動は、一般質問をすることが全てではありません。
しかし、市の政策や執行状況等を一般質問で正すのは、重要なことではないでしょうか。
あまりに低い数値に愕然としました。