あごう ひろゆきの「集志貫徹」 ブログ

生まれ育った「大田市」をこよなく愛し、責任世代の一人として、先頭に立ちがんばっています。皆様との意見交換の場です。

第2回大田市立病院医療確保対策特別委員会

2010年06月14日 22時32分39秒 | 想・有・独・言
本日、第2回目となる大田市立病院医療確保対策特別委員会が開催されました。

大田市立病院の入院及び外来の一日平均患者数の推移が報告されました。

入院の一日平均患者数は
20年度 200.4人
21年度 191.7人
22年度 146.1人(22年度は4月、5月分の集計にもとづき累計を予測)

外来の一日平均患者数は
20年度 535.1人
21年度 512.9人
22年度 410.7人(22年度は4月、5月分の集計にもとづき累計を予測)

ということになりそうです。

平成22年度 大田市病院事業会計の当初予算書では
医業収益として、入院収益を150.4人、外来収益を482.9人として算出していましたので、
入院の一日平均患者数で4.3人の減、外来の一日平均患者数で72.2人の減となりそうです。

これを私が独自に金額換算したところによると、介護保険利用者等もありますので一概には算出できませんが
入院収益で約50,600千円前後、外来収益で111,800千円前後の当初予算からの減収となってしまいます。

診療科別で見ると、入院の一日平均患者数は

外科で
20年度 24.6人
21年度 19.2人
22年度  0.0人(22年度は5月末現在)

整形外科で
20年度 30.3人
21年度 31.2人
22年度  0.0人(22年度は5月末現在)

外来の一日平均患者数は

内科で
20年度 119.8人
21年度 111.9人
22年度  89.7人(22年度は5月末現在)

外科で
20年度 29.2人
21年度 22.7人
22年度  6.3人(22年度は5月末現在)

整形外科で
20年度 71.3人
21年度 67.2人
22年度 28.6人(22年度は5月末現在)

このあたりが強く影響していると考えられます。

医師不足の影響が病院の会計を圧迫し始めているということを、
改めて知った次第です。


緊急搬送に関しては、市外への搬送率が
21年4月~5月 26.3%
22年4月~5月 43.3%
と17.0ポイントも上昇し、年間600人程度が市外搬送される見込みですが、
今のところ出雲圏からの受け入れの制限とはないということで、一安心でした。

院内では医師と看護部との会議等が頻繁に行なわれ、医師の負担軽減の問題等が
話し合われているようです。

医師確保の方策については、基本的に島根大学、広島大学の両医学部に引き続きお願いをしており、
当面は医師にとって魅力的な環境づくりなどの条件整備を行なうという市長のお答えでした。

議会としては3月定例会に「大田医療圏の救急医療体制の確保と充実を求める決議」をしたのを受け、
島根県等の各関係機関へ要望書を提出するということになりました。

また、特別委員会の進め方には、多くの議員の皆様から、様々な意見が出ました。

私も、「呼ぶ、守る、育てる」という観点から短期・中期・長期的な視点に立ち、議会の考え方と方向性を定め、
執行部や他の機関と意見交換、意見具申をするべきと発言をさせて頂きました。

焦点がぼけたような議論の場ではあってはならないと思います。
また、現状説明や議論の場ばかりでもいけないと考えます。

最終的には行動がともなっての特別委員会だと思っています。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (市民)
2012-08-02 10:53:46
議員は「現状の説明」に終始するのではなく、分析し、問題点を抽出し、改善策を提案しなければなりません。
返信する
Unknown (市民)
2012-08-02 10:51:20
医師不足のみならず、患者を省みない院内の文化が患者離れを引き起こしているんです。
「不信感」です。
医療機関としては致命的です。
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