大きなかぶ農園の日々

じじとばばのゆるい暮らし

研いで研がれて

2020年11月16日 06時57分31秒 | 日記

う、う、う、、さむ、さむ、寒ーーーい! 
夏に新設した倉庫の2台の冷蔵庫が温度表示「冬眠」となった。トーミン?? 
説明書を開いたら「外気の温度が庫内温度よりも低い場合」だそうだ。 
これから冷蔵庫は野菜が凍らないための保温庫になる。いよいよ来たね、冬。

「雪が積る前に行ってこない?」Mに誘われ斜里行きを決行。

 
5月に亡くなった斜里『北のアルプ美術館』館長の山崎猛さんの写真展。 
旭川経由でウトロのホテルまで6時間、60半ばの女ふたり旅。運転は一切彼女。年は二つ上だがパワフル。 


久しぶりに再会、喋って喋ってゲラゲラ笑って、ホテルに着くやいなや缶ビールの蓋を開け先ずは一杯。 
ホテルの広い温泉も食事会場もガラガラ。フロントの受付にいた4人が総動員で食事会場にいた。 


道中6時間喋り続けて喉が痛い。食後酔いが回って9時には寝て、翌朝6時まで目が覚めなかった。 
Mは途中のコンビニで買い込んだビールやワインを開け、一人で酒盛りをしたと言った。信じられないタフさ。 


「子どもが小さいとき長沼のハイジ牧場に行きましたよ」と言う海辺のホテルの支配人さんに見送られ、 
斜里の『北のアルプ美術館』を目指す。山崎さんのパートナーの千寿子さん(71歳)とは6年ぶりだが、 
昔話に花が咲く。

20年前千寿子さんがまだ独身で長沼に暮らしていたときに私たち三人は知り合った。

竹細工作家の千寿子さんの工房を初めて訪ねた時に「ご飯食べていかない?」と誘われ喜んでご馳走になり、 
長居してお喋りをしたらしい。千寿子さんが遠くを見ながら出会った時の話をはじめた。

 
そういえばそうだった、思い出した。。汗汗、、、 
「遠慮されないと私も遠慮しなくて良いから、今まで縁が続いたのね」と言ってもらい、なるほど、、と汗が引く。

 
その後、千寿子さんが山崎さんと出会って斜里に引っ越すという時もMとともに引っ越しの荷造りを手伝った。 
「あのとき頂いた玄米が炊ける電気炊飯器、まだ使っています」とM。「あらまあ、大事にしてくれてありがとう!」 
私はピーターラビットのソーサー付きのコーヒーカップをずっと使っていた。

今は無いから壊れたのだろうな。 
千寿子さんのお母さんの形見のスカートも長い間はいていた。「そうそう、あのグレイの長い丈のでしょ」 
考えてみればそういう遠慮や裏表の無い、本音で話せる人が縁の続いている人だ。 


この旅に誘ってくれたMも、北広島のTも、真駒内のKも、、そうして、、この自分も、夫も、本当に我が儘だ。 
腹でしか生きられない。考え方も生き方も全く違うお互い同士だが、唯一の共通項はピカイチの我が儘者。 


信じられない!!と何度呆れても、裏腹の無いそのまんまをさらけ出されたら、かえって内心安心する。 
どうして相手のこと考えないんだ!、と言ってる自分こそ、そのままの相手を認めず責めている事に気づく。

 
お互いに完全な砥石の役割を担い合い、研いで研がれて許し許され、よくここまで続いて来たな、、、、、、、 
帰りの道中6時間、喋って喋ってゲラゲラ笑って時々泣いて、、家に着く頃顎関節が痛くなる。 

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