大きなかぶ農園の日々

じじとばばのゆるい暮らし

ブラジルの風

2022年11月14日 08時44分05秒 | 日記

日曜日、暖かいな、と思っていたら雨が降り始めた。
冬の道路の幅の目印にする紅白のポールがいつの間にか立っている。
雪の降る前に業者の作業車が手際よく等間隔に立てていくのだ。
周りの景色はすっかり茶色になり、真っ白な世界を迎える準備完了。
金曜日、ふと思い立ち旭川に向かう。  
旭川のパン屋さんの奥さんが20年前に書いた本が手元にあり、  
起きて、朝一番に必ずその本をパラパラとめくり開いたページを静かに読むのがここ1-2ヶ月の楽しみになっている。
二階の窓を全開にして風を感じながら読む。  
森の中での暮らしを丁寧に描いている文章が朝の身体に心地よく、起き抜けの細胞がみるみるうちにご機嫌になっていくのがわかる。  
出先で突然思い立ったので、著書を持っていればサインなどしてもらえるかとも思ったけれど、夫の運転でそのまま高速で向かう。  
静かな住宅街にあるパン屋さんの扉を開けて中に入るとレジに年齢的にも奥さんらしき女の人が居る。(この人なのかな?)
パンを選んでいるときも、それをレジの前に持っていき会計をしてもらいながらも、全身が(この人なのか??)と問いを発する。。。。
いつものじぶんらしく無く、なにも話さず、(夫は小麦の種類や農薬の有無などを聞いていたが)車に戻る。
大急ぎで彼女の近況を知るべくケイタイであれこれ検索してみると、、、、、著者の奥さんはブラジルサンパウロで暮らしていることがわかった。
ああ、このことを確認するためにわざわざここまで来たのだ。。。なにか、どこか、不思議な感覚がした。  
翌日「昔あのことを教えてくれたひと誰だっけ?」とTから問い合わせが来て、(ああ、ブラジルで農業しているあの人だ)と思いだし、  
60年以上前、本家の一家がブラジルに行くためにリヤカーに荷物を積んで村を出て行くのを親の背中の後ろで見ていたことを思いだし、
本家の子供でときどき遊んだ様な気もするナオユキとハルユキの顔をおぼろげながら思いだし、無性に会いたいと思った。
木曜日、ユミちゃんから聞いた話し。10年前に書いた家系図の記事のブログにワタシはアナタの親戚です。というコメントをもらい
会いたいと思ったらその人はアメリカ合衆国フロリダ在住だった。しかし翌日、アメリカ在住のお父さんが今札幌に滞在中だとわかり
土曜日にユミちゃんのおとうさんとご対面だそうだ。そんなことが起こるのか。。。。と思いながら
一時期消息を探したことがあったがわからなかった。。。案外もしかして、ハルユキとナオユキも日本にいたりするのかもしれず、、、、  
ここ数日長沼にはブラジルの風が吹いている。