#433：陪審員2

今日は、昔の仕事仲間とランチと映画でした。
ランチは始めていくメキシカン。
もう行かなくてもよいといった所でしょうか。
オープンして半年ぐらいなのにすいているということは、味覚音痴のアメリカ人にとってもまずいということなんでしょう。
私にとって、どんなレストランでもまずい料理を平気で出すという料理人の心理がわかりせん。
だって、まずい料理を出していたら、客が来なくなる、ということはビジネスをやっていけなくなる。
美味しい料理を出せばお客がやってくる、ビジネスを続けることができる。
簡単な原理なのですが、それをわからない人が多い。
だから、アメリカではレストラン、他の個人ビジネスが長続きしないのでしょう。
映画は“Into the woods"。
ミュージカルということを知らないで行きました。
一つの映画に、ディズニーの昔、子供と見た映画が4つ、5つ（シンデレラとか、赤頭巾とか)混ぜ合わさっていました。
ちょっと無駄に長かった感じがしました。

陪審員です。
コロラドシューティングの例をとっても、犯罪が重罪になればなるほど、陪審員の選択も大変になります。
コロラドの場合、初段階で、9千人が選ばれました。
その後、書類審査、インタヴューなんかをして12人に絞り込むのです。
裁判によっては、その最中は、ホテルに泊まってもらうとか、新聞も読んだらだめ等、いろいろと行動が制限されます。
おまけに仕事にもいけないから、人によっては賃金が払われない可能性も出てきます。
今は、雇い主がほとんど賃金をカヴァーしてくれるようですが。
国も最低限の手当ては出してくれます。
コソ泥犯とかだったら、裁判もすぐ終わるでしょうが、難しい裁判の陪審員になると長期間拘束されることになります。

しかしながら、9千人から12人に絞るのに1年近くかかるとのこと。
その過程でどのぐらいのお金が費やされるか計り知れません。
それもみんな、私たちの税金から出ているんです。
おまけに陪審員選択に時間が取られれば取られるほど、肝心な裁判が遅れるのです。

人にはそれぞれ専門が有ります。
医者は病気を治し、歯医者は歯を治し、建築家は丈夫な目的に沿った建物を作る。
農家は作物を作り、英語の先生は英語を教える。
どうして裁判では、法律に関して素人の大工、主婦、IT関係者などが人の将来を決定する権限を得ることができるのかわかりません。
関係ないですが、最近の日本の政治家も素人が増えているそうですが。
私としては、裁判は、陪審員よりも法律に熟視した法律家にやって欲しいし、政治も政治家にやってほしいです。

ハブグレジュンタのマミー