ぞうもつ日記

喰ったら出せ! 出せないなら喰うな!

いまごろあの件についてひとりごと

2015-09-10 | 時事ネタ
もうそろそろほとぼりが冷めているだろうと思い、
ちょっとだけ例の件に触れてみる。
オリンピックエンブレムの件。

ネット上ではプロアマ問わず皆様それぞれの個人的趣味をふんだんにアピールし、
出る杭は這い上がれなくなるまでどん底まで打ちのめしたり、身内を褒め称え合ったり、
それはそれは盛り上がっておりました。


誰も話題にしなくなるのを心密かに待っておりましたが、
そういうしている間に新しいデザイン決定のニュースとかが流れて再燃してしまいそうなので、
ここらでちょっと。

ワタクシ個人的は2016年東京オリンピックを招致しようとがんばったときの
招致ロゴ(デザインは栄久庵憲司さん)が好きですが、
なにせ、東京オリンピック開催反対派ですので、どうでもいいというのが本音でした。

で、佐野研二郎氏。

あまり触れられておりませんが、彼、デザイン本の企画で
2016東京オリンピックのエンブレムロゴをデザインしてるんですよね。
妄想オリンピックの架空ロゴ。3人くらいのデザイナーが参加してそれぞれのオリンピックロゴを披露しているんですが、
その時の佐野氏のデザインが明るい緑の日の丸をデーンと配した素朴なロゴで、
個人的にヌケがよすぎてアホらしくて好感のもてるものでした。
あのロゴだったら愛されたんじゃないだろうか、とも思うし、それこそ、ドコの誰かが絶対使っていそうなロゴだから、
どのみちなんやかんや盗作盗作いわれるんだろうなーと。
イヤイヤそれ以前にどっかの国旗にあったような。いやいや日の丸を緑の丸にっていうコンセプトも見たことあったな。

グラフィックデザインって本当にやっかいな仕事です。
誰でも出来ると思われちゃったり、実際やられちゃったり。
ほんとうはすごいことやってるんですけどね。(あからさまでないものにこそスゴイお仕事が多いですが)

なにしろ、好き嫌い別にしろ、パクリかどうか別にしろ、創意工夫の詰まった必死のロゴが非難囂々浴びて、
ロゴ作りのイロハのイも知らない連中の、お正月の年賀状みたいなロゴを
みんながもてはやしている様には、たらーっと冷や汗が出るのが本音。
擁護もなにも、何にも似てないデザインなんてありゃしないでしょーーとほんとはみんな思ってるはず。
わかっているけど、叩き出すと止まらない。犯罪探し。いやーコワイコワイ。

今回の件は絶対陥れられてるとしか思えないでしょー。
パクリやコピペ、普通のプロはあんなわかりやすくはやらないからねー。
パロディだったら、元ネタがわからないと意味ないから、危ない橋渡ったりするけど、
こっそりパクるならもっと上手にやってるですよ、皆様。
完全に内部に仕掛け人がはいってたってやつですね。(あ、こっから妄想注意)
金か名声か、はたまた女か!
彼は相当怨みを買ってしまったのでしょうかね。
プロの仕掛け人は賢い僕のふりをすることぐらい朝飯前ですから、
美大卒のおぼっちゃまにはとてもじゃないが叶いませんよねぇ。ええ。

もしくは何か他のオオゴトのカーテンにするのにちょうどいいと目をつけられたか。
この騒ぎの最中に起きていることは何でしょうね、ふっふー。

何か世間がザワザワすることが起きた時にはまず、
「この一件で誰が一番得をしているのか?」を考えるわけですが、
今回の件、なかなか難しいです。
本当の意味で得した人間なんているんでしょうか。
実は得してニヤニヤしている人物は、佐野氏とは縁もゆかりもない可能性高いので、
よけい難しいわけですよね。
それよりなにより、そんなこと考えて現実逃避しているワタクシに何か得があるのか?
得も徳もなにひとつありませんね、ハイ。

ワタクシ、日々、あからさまなパクリと許諾の狭間で
一本橋よろよろ渡っている仕事をしている、4流パロディデザイナーでして。
写真だけは自分で撮るので、ネットから拾うことこそありませんが、
やってることは、3流4流5流、小手先のワザを磨くことにせいいっぱいでございますゆえ、

佐野氏および御家族様のご無事心からお祈りいたします。