温風茶館(おんぷうちゃかん)

好きなことを温かく語ろう。おひとりさま茶話会気分のとうとう還暦ブログ。

「UNION」を振り返る2

2019-04-14 20:55:01 | KAT-TUN
「ポラリス」でしんみりしたあとは、一転して火柱ガンガンの
「Don't you never stop」に 「UNLOCK」で緩急をつけまくる。
ハードロック好きもバラード好きもまさに感泣。

MCあとの、階段状のステージに腰かけてアコースティックアレンジの
「SMILE」と「4U」も良かった。
「4U」では中丸くんが自撮り棒のついたスマホを出してきて、客席を背景に
3人でフレームにおさまる。
ずっと奥まで満員のお客さんと一緒に、3人とも自然な笑顔だ。

今回のライブはひとりひとりのパフォーマンスが研ぎ澄まされた感じで
あまりぎゅっと寄り合うような場面は、この時ぐらいしかなかったように思う。
上手い表現が見つからないが、3人でいっしょにいるんだけど
それぞれが一定の距離感や立ち位置を保っているというか、
3人でひとつのものを作るというより、ひとりひとりが作ったものを
あわせて大きなひとつにしているというか。
指さした方向へみんなで手を取り合って進むのではなく、
行き先が決まっているからこそ、それぞれの歩き方で、同じ場所に行きつくような。
UNIONのマークは、一本ずつの矢が3本合わさって折れない矢になるのではなく、
1本ずつでも折れない矢が3本合わさっているのだと、今日の彼らを見て実感を新たにした。

ソロコーナーでは上田くんがバイクでアリーナを疾走し、2年前は
ショットガンだったが今回はマシンガンをぶっ放す。
中丸くんもレーザーを操るダンスで前回の「STAR RIDER」のSFっぽさを踏襲している。
亀ちゃんは「DREAM BOYS」の舞台のよう空中アクロバットで、
あれ?10ks!の時は何だったけ?と考えていたら、そうそう、
「Love yourself」。歯科医の中丸くんと吸血鬼のコントだった。

亀ちゃんと中丸くん、以前はよくくっついてたのに今回はなんだか、からみがぎこちなく思えた。
ふたりのいちゃいちゃ見るの好きだったんだが
もうそういう絡み方はしなくなるのかな。
2年間の時間は決して「隔たり」ではないとしても、一度充電期間をおいての
仕事再開となると、以前と同じことはしていられないのかも知れない。

あまり相互に介入しないスタンスに一抹のあっけなさを感じるのは
私の頭の中の彼らが10ks!の最後にぎゅっと抱き合った姿のままで
止まっていたからだろうか。
中丸くんの涙を引きずったまま2年間来た私と
充電に入った瞬間から今日のために動き出していた彼らとの
違いが現実として目の前にある。感情の温度差がまだそれに追いつけない。

コンサートの最後の曲は3人で初めてのシングル「Ask yourself」。
黒い羽飾りと黒いスーツで気高く凛々しく。
孤高の道を行く厳しさや強さ、美さを体現できるのはアイドル多しといえども
彼らだけなのではないか。

曲が終わるとジャケットを脱いでダークな雰囲気から一転、白いシャツとベストの
ジェントルな姿でカップリング曲「sweet birthday」へと続く。

ああ、これはスーツ好きにはたまらん。
ベストって上着を着ている時より寛いだ色っぽさがあって、
それでいてスーツの気品もあって、無敵の美学アイテムなのよね。

<続く>





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「UNION」を振り返る1

2019-04-14 01:12:07 | KAT-TUN
久しぶりに職場の中庭を横断したら、たくさんのタンポポが咲いていた。
たんぽぽの記事を書いたのは去年の四月はじめごろ、
UNIONのライブを見に行く直前だった。
あのあと、自分の気持ちがうまくまとめられず、ライブの感想を
書きあぐねたまま一年近くが経とうとしている。

今週にはついにライブDVDが発売になる。
その前に、当時書いたメモをみながらUNIONの感想を書き留めておこうと思う。

2018年4月20日(金)17:00
前日東京入りしていたS子たちと23ゲート前で待ち合わせ。
「UNION」はKAT-TUNのライブで初めてのデジタルチケットで、
全員一緒でないと入れないからドキドキしたけど、無事合流して入場できた。
グッズは会場内で購入。ご祝儀気分で普段買わないTシャツやタオルも買った。

席は1階スタンド中段、真ん中よりやや左寄り。
ステージには船の甲板のセット。
中央のスクリーンには船の舳先と青空。
ということは、我々は船の進行方向に向いて座っていることになる。
10ks!のときは船の上に立つ彼らを正面から見ていた。空と海は荒れていた。
今日は、私たちも乗組員になって前へ進むのだ。青い空と凪いだ海、いよいよ
船出のときが来たのだ。
開演10分ほど前になると、jr.の子たちが通路で海賊旗を振ったり
甲板をモップで拭いたりし始める。2年の旅で子分も増えたようだ。

ライブのオープニングは「君のユメ 僕のユメ」。
10ks!の映像が流れてぐっと胸がつまりそうになったとき、
ステージ上方のピンク、ブルー、パープルのゲートから3人が現れた。
ジャニーズカウントダウンのときの赤い衣装だ。
中丸くんの左肩の黒いファーがゴージャス。

ステージ中央に歩み寄った3人が出し合った手を高々と掲げ、重なり合う
3本の矢の形を作った。「UNION」の始まりだ。
サングラスの亀ちゃんが「Real face」を歌いはじめると、さっきの感傷が過去へ吹き飛んだ。
3人で新しく作り直した「Real face#2」は、
上田くんの力強いラップが加わった。歌割りもかわった。
フルで歌っていちばんしっくりする歌割りにしたと、ファミリークラブの
メッセージで言っていたんだったか。

間奏のところで中丸くんが、本日をもって充電を完全に終了しますと叫んだ。
ああ、その言葉を待っていた。
聞くほうも気分良いけど、言う側はもっと気持ち良いだろう。
マントを翻す上田くんも、サングラスをちょっとずらす亀ちゃんも
どうしようもなく格好良い。
特効の炎が、序盤からこんなに使っていいの?という勢いで吹き上がる。
これは祝砲か、歓喜の狼煙か。

「Real face#2」のあとは、「SHE SAID・・・」や
「ONE DROP」と、古参を泣かせるロックナンバーが続く。
jr.たちとズラっと一列に並んで手拍子足拍子の「SIX SENSES」は
アイリッシュダンスのような浮き立つリズムで、タイタニックのワンシーンを連想させる。
場面転換で上田くんの亀吉や新宿セブンの映像が流れ、亀ちゃんのソロライブの
艶めいた映像が流れ、次に中丸くんの「マッサージ探偵ジョー」がスクリーンに出ると、
いきなりのギャグ色に客席から笑いが起こる。
うまいこと「この事件のツボだ!」のポーズが映るから、余計に気が抜けるのだなあ。

「中丸君の楽しい時間2」の、ミニチュアを駆使したUNLOCKのシーンが流れたところで
舞台にスポットが当たり、ここにもミニミニステージが登場。
映像からリアルへの持って行き方が巧い。
中丸くんはステージに3体のマネキンを並べ、スモークを出したり羽を散らしたり。
ほうきできれいに羽を掃いたあとにミニミニグランドピアノを設置。
上田くんのピアノか!と期待が高まる。
「YOU」や「KISS KISS KISS」など
タイトルの書かれたボードをささっと何枚か見せ、一枚をステージの屋根にセットすると
メインステージにも同じ「HEART BREAK CLUB」の看板がネオンでピカピカ光る。
そしてここからまた3人の粋なダンスと歌が始まる。
さらっとこなしているけど、なんとも心憎い演出だ。

上田くんがグランドピアノで長めのイントロを奏でたのは「ポラリス」。
充電中、練習に励んでいると言っていたピアノは、前よりもずっと
情感たっぷりになっていて、耳から体の中に流れ込んでくるようだった。
途中から加わったボーカルもそれそれにすごくきれいで、それゆえに
ああここでもうひとつハモりが入ったらもっときれいに響くのにと、
彼らの歌声が美しければ美しいほど余計に悲しくなった。
この悲しさはぜいたくすぎるだろうか。

<続く>

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