九月も半分が過ぎ、暑さ寒さも彼岸までと言われておりますが、いつのまにか、お彼岸目前になりました。この三連休は、既に、秋のお彼岸のようで、連日、お墓参りの方が多数ご参詣です、今日もお暑い中ご苦労様です。という挨拶でした。１０月からは、法衣の衣替えの時期なのですが、今のままだと、衣替えしない方が良いようです。それと、どういうわけか、連日、また、ご葬儀のご依頼が多く寄せられています。忙しいのは有難いのか有難くないのか、いつも、書いておりますが、私が忙しいのは、決して、良いことではないのです。皆様、体調には十分お気をつけください。
葬儀の最後には、喪主さまのご挨拶がございます。最近は、家族葬で、省略されることもありますが、私は、絶対、やるべきだと思います。人前で話しをするのが苦手という方は、よく、葬儀社さんが、定番のあいさつ文を用意してくれています。でも、私は、出来ましたら、自分の言葉で、自分の思いを、自由に話して欲しいです。ここで、上手に話さなきゃとか、思わなくて良いのです。逆に、上手にしゃべると、なぜか、想いが伝わりません。どんな話をしようかとか考えずに、思いついたままを、語って欲しいと思います。途中で、つっかえても、言うことが出てこなくなっても、そんな時は、たとえば、「おかあさんごめんね、上手にしゃべれなかった」で終われば、それはそれで、感動をよびます。私は、いつも、喪主さまの挨拶を楽しみにしています。特に、亡き方との思い出話は、聞いていて感動します。こんなこと、しゃべってはいけないなど決まりは全くありません。特に、今は、家族葬の方が多いですから、自由に思い出を語ってあげてください。亡き方も嬉しいと思います。
今日も暑い一日でしたが、来週からは、早くも秋のお彼岸です。今週末は、シルバーウイークだそうですね、私は、ぜんぜん知りませんでした。お寺には、シルバーウイークなどまったく関係ないのです。日中は、駐車場の草むしりをしたのですが、実は、先週、草刈り機というものを、通販で注文し、昨日、届いたのです。私は、草刈り機といえば、エンジンのついた、大変、危険な道具と思っていましたら、先日、ご近所の方が、静かな草刈り機で、楽しそうに、草を刈っているのを見て、ちょっと使わせてと頼んで、使わせてもらったのです。値段を聞いたら手ごろな値段なのです。使ってみたら、静かだし、危険もなく、なかなか良いと思い、早速、通販サイトを検索しました。そうしましたら、値段も手ごろだし、今ある電動工具のバッテリーが使えそうだし、これだ！と思い、注文しました。ところが、昨晩、箱を開けてみると、なんか、イメージと形が違うのです、明らかに、今あるバッテリーは使えない。早速、通販会社に、「商品が注文したものと違います」と連絡をしました。夜でしたから、連絡はあるはずもなく、「まったくもう！」と思いました。しかし、もう一度、その通販サイトを確認してみると、ようやく、理解出来たのです。私が、注文したのは、違う形状のバッテリーで動く商品でした。つまり、私が間違いだったのです。注文するとき、なんか、違う気がしていたのですが、思考能力が低下している時だったので、考えるのが面倒になり、もうこれでいいや！と注文してしまいましたら、案の定、違っていたのです。早速、通販サイトに、「すいません、私が間違えてました」と連絡しておきました。そして、使えるバッテリーを、新たに買うことになってしまいました。そうでないと、せっかく買った道具は、ただの粗大ごみになってしまいます。私としては、今朝から、その草刈り機で、駐車場の草を、スイスイ刈ろうと思っていたのが、ダメになりました。仕方がないので、いつも通り、草刈りではなく、手で草むしりをすることになりました。今日で、何とか、終わったので、新しくバッテリーが届く頃には、お彼岸になり、草刈り機は、しばらく必要ないということになってしまいました。期待が大きかっただけに、残念でしたが、思ったほど、草むしりは、大変ではなかったので、助かりました。通販は、品を選んでいる時が、一番ワクワクします。ところが、到着してみると、しばらく、箱を開けなかったりするのです。もうワクワクは無くなっているのです。人間は、あきっぽいのです。そして、いざ、開けてみて、期待はずれもよくあります。通販は、本当に、有難いサービスです。でも、きっと、運営していくのは大変なんだろうなと思います、そして、品物を運んだ下さる方にも感謝しないといけないと思いました。ひと昔前は、次の日、もしくは本日中にお届けなんて、びっくりしてしまいましたが、それが、いつのまにか、有難いが当たり前になると感謝の気持ちは忘れてしまいます。逆に、配達が一日遅れただけで文句を言いたくなったります、今は、人手不足な世の中だそうです、みんながこの世の中を支えあっていることを改めて感じ、お互いがお互いを思いやる世の中であって欲しいと思いました。
私は、葬儀をご依頼頂いた際、故人さまのお人柄をお聞きすると、昭和一桁の方の女性の多くは、我慢強い人でしたと言われます。日本の激動の時代を生き抜いてこられたのです、女性のお立場も今とは違う時代、我慢強くなければ、生きてはいけなかったのだと思います、ご主人、お子様は、お母さまの我慢強さのおかげで、暮らせてこれたのではないかと思います。しかし、時代は変わりました。皆さんは、我慢強い方ですか？我慢せずに、弱音を吐いたり、他人に相談したり、逃げたり、退社したり、離婚したり、家出しても良い時代になりました。生きていれば、いつでも、人生やりなおせます、という時代になりました。少し前の日本は、そうではなかったのです。皆さん、我慢すれば、きっと人生うまくいくと信じていた時代でした。よく、歌や本では、人間は、幸せになるために生まれてきたという言葉が出てきます。でも、仏教の考え方では、この世は、幸せな世界ではなく、耐え忍ばなければ生きていけない世界だという教えです。しかし、この世に生まれてきたのは、間違いなく、幸せになるためなのです。浄土真宗の教えでは、この世に生まれてきたのは、阿弥陀如来に出会うためであり、阿弥陀如来のお浄土に生まれることこそが、真実の幸せであると説かれているためです。ところが、これを、聞いても、そんなのなぜ幸せなの？ということになります。それは、残念ですが、私たちにはわからないのです。当たり前です、お浄土に行ったことがないのですから、それならば、今を、この世を幸せに生きましょう。我慢せず、自分のやりたいことをやり、後悔しない人生を歩んでください、いつ、死んでも、私の人生は有難い人生だったと言える方は、幸せです。いくら、我慢強い人でも、うつ病になります。ストレスに強いと自分で思っていても、無理はダメです。この世は、思い通りにはいきません、そして、耐え忍ばなければ生きていけない世界です。それでも、自分次第で幸せに生きられます。
今日のテーマは、幸せに生きることを、邪魔をしているのは、誰なのか？です。それは、自分の心です。多くの方は、自分が幸せに生きられないのを、周りのせい、他人のせいだと思っています。それは、私も完全に否定はしませんが、やはり、自分以外の何者でもありません。他人のせいにした方が楽です。あいつのせいだ、こいつのせいだと、勝手に妄想しているのが私たちの心です。ここでいう幸せに生きるとは、自分の思い描いたとおりの生き方、ストレスのない生き方です。でも、これも、妄想です。そんな人生などありません。でも、本当に辛いなら、試してみてください、よく、他人を変えることは出来ないと言われますが、争うことを覚悟で、自分の思いをぶつけてみると、案外、上手くいくこともあります。もちろん、相手を怒らせ、嫌われる可能性が高いですが、嫌な相手に気に入られたらそれこそ悲劇です。どんどん、相手のペースで生きなければならなくなります。相手の本心は、自分が思っていたのとはまったく違っていたりします。そもそも、相手の気持ちは、見えないのですから、自分の想像でしかありません。自分の人生を、他人との争いごとをさけ、周りに気をつかい、自分が我慢して生きるのは、もったいないです。私の人生には限りがあるのです。一秒たりとも、無駄には出来ません。自分の人生を生きましょう、他人に合わせる生き方は今すぐやめましょう。人生は短いものです、周りや他人に邪魔をされ、無駄な時間を過ごしている暇などないはずです。
