浄土真宗本願寺派 法徳寺ブログ

神奈川県厚木市にある浄土真宗本願寺派(西)のお寺です。
永代供養墓10万より受付中です。

お寺とお布施

2023-09-05 20:30:00 | 日記

昨日、毎月の税理士さんと会計担当の妻との打ち合わせが、法話会の後、ありました。私は、会計は妻に任せているので、立ち合いませんでしたが、今年の8月は、法徳寺では、過去最高益を更新したそうで、大変、有難いことです。私としては、どうりで、忙しい訳だと思いました。ここで、住職としては、喜んでいいのか、悲しんでいいのか、悩むところでもあります。お寺が忙しいということは、葬儀が多かった、亡くなった方が多かったということです。だから、私は、忙しいことは、嬉しいことではないのです。嬉しいよりも、自分の体調を万全にし、しっかりと勤めないといけないと緊張するのです。お布施を頂くのは、お寺を維持し、良い環境を整えるために使わせて頂いております。お盆が終わった後も、お寺の塀の耐震工事を頂いた浄財で出来ました。本当に、有難いことです。もし、歩行者や近隣の方々にケガをさせてしまったら、大変なことになるため、工事を行いました。私が住職になるとき、今後一切の寄付金は求めない経営をすると決めています。お布施は、宗教法人への収入いわば、会社のお金です。住職のポケットマネーではありませんので、どうか、お間違いのないようにしてください。頂いたお布施は、私のお金ではないのです。お預かりしたお布施を、私が自分のポケットマネーにしたら、横領になります。お布施は、すべて、お寺の為に使わせて頂いております。私の給料は、お寺から、毎月、一定額、頂いております、そこから、ちゃんと納税義務もはたしております。お寺の住職は、経営者でもあります。お寺をどう経営していくか、それは、住職が全責任を負っています。住職になって12年、私は、いつも、考えています。どうしたら、必要とされるお寺になれるかです。でも、思い出しました、私の先生から、「住職として頑張るのはいいが、阿弥陀如来様の邪魔はするなよ」と言われたのを思い出しました。経営者の前に宗教者でなくてはいけない、阿弥陀如来の救いを正確にお伝えすれば、お金は自然とついてくるものです。しかし、もう一人のご住職が発言されたのは、門信徒の方々が一番、知りたがっているのは、浄土真宗の教義よりも、お寺とお付き合いするといくらかかるかです。これを、明瞭にしないといくら素晴らしい教義でも、門信徒さんは、増えません。例えば、皆さん、いくらかかるか、分からない、工事をお願い出来ますか?と、どんな工事でも、見積もりをみないことには、不安でお願いなど出来ません。私は、その発言を聞いて、目が覚める思いが致しました。多くの僧侶が出席されていた会議の中での発言でした。私は、その住職に、拍手を送りたかったのですが、みんな、その後、口にを閉ざしたままでした。


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