浄土真宗本願寺派 法徳寺ブログ

神奈川県厚木市にある浄土真宗本願寺派(西)のお寺です。
永代供養墓10万より受付中です。

今の時代 火葬場とは言わないのです

2023-09-08 16:43:00 | お知らせ

今朝は、7時過ぎにお寺を出発し、埼玉県川口市めぐりの森に行ってまいりました。この場所は、実は、川口市の火葬場の名前なのです。私は、最初、公園の名前の間違いではないか?と思ってしまいました。







川口市の人口は、約60万人です。私の寺のある厚木市は20万人、三倍の人口を抱えている大都市です。行ってみて、最新の火葬場の造りに驚きました。正直、なんて、おしゃれな造りなんだと思ってしまいました。最新の火葬場は、死を連想させません。もちろん、煙突などありません、臭いもありません。おしゃれなソファーは、高級ホテルのロビーのようです。掲示は、手書きなどなく、すべて、デジタル表示です。これでは、おしゃれなレストランと間違えて入ってくる方もいそうな雰囲気です。今の時代、火葬場は、おしゃれな造りにしないと、新設するのは難しいのだと思います。今朝は、台風の影響か?東名高速上り線がかなり渋滞していたために、圏央道外回り経由でしたので、かなり、距離は長くなりましたが、無事に、時間通りに到着出来て、安心致しました。私が、長年お世話になった方のご葬儀でしたが、最期のお別れの読経、今までの感謝の気持ちを伝えることが出来、本当に良い経験をさせて頂きました。私は、小学生の頃から、父である前住職と、お盆のお参りに、埼玉や東京に行っておりました。父は、教員と住職という二つの職業を兼務していたので、なかなか家族で出かけることが出来ませんでした。しかし、小学生の頃、電車に乗るのが大好きだった私は、そういう時に、喜んでお参りに行きました。小学生の頃は、一人で、いろいろなところに電車に乗って旅をしました。一番遠くは、広島まで、ブルートレインで行きました。それが、結構自慢だったのですが、大人になって、気づいたことがあります。それは、切符の手配も計画も、広島に住んでいた叔父さんへの連絡もすべて、父がやってくれていたのです。小学生の頃の私は、すべて、自分で計画から切符からすべて手配して、一人で旅行に行ってきたような錯覚をしていたのですが、実は、私は、ただ、憧れのブルートレイン乗って旅を楽しんだだけだったのです。だって、横浜駅までは、父が一緒に行ってくれたし、広島駅では、駅のホームまで叔父さんが迎えにきてくれたし、列車内では、車掌さんが、時々、声をかけに来てくれました、たぶん、それも、私が、お願いしたわけでもないのに、父がすべてやってくれていました。阿弥陀如来の救いは、先手の救いと言われます。私がお願いした訳でもないのに、気づいてみたら、既に、阿弥陀如来の船に乗せて頂き、お浄土への旅の途中だったのです。私は、船からの景気を楽しむだけです。この船は、どこへ向かっているのか?操縦は大丈夫か?などという心配は必要なし。阿弥陀如来の方から、「われにまかせよ」と呼びかけられています。その言葉は、今、南無阿弥陀仏となって、私の口にあらわれて下さっています。自分の口に、南無阿弥陀仏が出てきたら、既に、船に乗せて頂いている証拠なのです。


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