司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を再読しています。
これは広い観点からこの幕末を見、詳しく分析した
力のはいった小説ですね。
小説と言っても、ほとんど史実に沿っているし、
作者がぜひとも言いたいことを、何度もかんで含めるように
確認しながら書いています。
その中で、薩摩藩の外交上手を書いている所があります。
うーんと考えさせられます。
「竜馬がゆく」より抜粋
●明治初年、対外交渉が複雑で、新政府はともすれば外国の横車を通さざるを得ない状態になり、西郷は政府に意見書を出した。
「外国と付き合うには、独立の体を定め、外国との約束はいちいち履行し、一事たりとも審議を誤り礼節を失ってはいけない。もし彼が条約外のことで横車を押してくれば、条理をよく説き聞かせてやり、少しも動揺恐くしてはいけない。その際もし戦の一時をおそれ、まげて彼の説に従えばついに国が崩れる。右のごとく外国と交渉するときには道をもってし、道に敗れても(戦争して敗れても)後悔はしないという覚悟でやらねばならぬ」
これは広い観点からこの幕末を見、詳しく分析した
力のはいった小説ですね。
小説と言っても、ほとんど史実に沿っているし、
作者がぜひとも言いたいことを、何度もかんで含めるように
確認しながら書いています。
その中で、薩摩藩の外交上手を書いている所があります。
うーんと考えさせられます。
「竜馬がゆく」より抜粋
●明治初年、対外交渉が複雑で、新政府はともすれば外国の横車を通さざるを得ない状態になり、西郷は政府に意見書を出した。
「外国と付き合うには、独立の体を定め、外国との約束はいちいち履行し、一事たりとも審議を誤り礼節を失ってはいけない。もし彼が条約外のことで横車を押してくれば、条理をよく説き聞かせてやり、少しも動揺恐くしてはいけない。その際もし戦の一時をおそれ、まげて彼の説に従えばついに国が崩れる。右のごとく外国と交渉するときには道をもってし、道に敗れても(戦争して敗れても)後悔はしないという覚悟でやらねばならぬ」