Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

コンクール

2006年10月17日 | 音楽
本当は今日はお休みの日なのですが、オーケストラのヴァイオリンのコンクールの審査員に選ばれたので、休み返上。

朝から午後5時までコンクールがありました。普通は下手をしたら夜12時くらいまでかかるのですが、今度の新しい音楽監督になってからコンクールの進行は極早いのです。

このコンクールは私の所属するオーケストラの第二バイオリンの席のためのものです。

ひとつの席に60人の応募者がありましたが、課題曲の変更とか、オーケストラのパッセージの課題曲がふつうよく出るものと違ったために、キャンセルがあり、30人の候補者に絞られました。

皆とてもよく弾いて、ある程度聞いてくると、誰がどう弾いたかわからなくなるので、一人ずつ克明にメモをしておきました。

第一次予選はモーツァルトの4番か5番のヴァイオリンコンチェルトと、オーケストラパートの課題曲のひとつ。今回は「火の鳥」の中のパッセージ。
モーツァルトがうまくてもオーケストラのパートが下手な人、その反対もあります。
一次予選で30人の中から6人に絞られました。
二次予選はロマンティックなヴァイオリン協奏曲から一曲。今回はメンデルスゾーン、ブラームス、チャイコフスキー、サンサーンスの中から一曲。
そしてオーケストラのパートの曲が一曲。

三次予選には3人残りました。三次予選ではオーケストラの曲のみ。5曲のオーケストラパッセージを弾き、音楽監督がいろいろと弾き方の注文をします。
最後にその場での初見。

そして審査員の間でのディスカッションがあり、ルーマニア人の男性が合格しました。

皆が納得した結果になり、めでたしめでたし。