Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

あるレストランで。

2006年12月02日 | 生活
水曜日の朝の仕事のあとに続けてダンスのレッスンを受ける事にしました。
12時まで仕事。午後を有効に使うために、13時にレッスンを入れ、サンドイッチでも食べようと思っていましたが、なんとなく、町の中心地に行ったら、座って昼ごはんが食べたくなりました。

ダンス教室は町の真ん中で、ブティックがたくさんあるところ。ちょっと横道を覗いたら、教会の小さな広場に二つほどにぎわっている、ブラッスリーがありました。なぜか小さい方のブラッスリーに惹かれて中を覗いたら、とても狭いのですが、お客さんの表情が生き生きとしているので入って見ました。

明らかにホモさん、と思われるギャルソンが、(左耳にピアスをしている・・・)「マ シェリ~」と言って寄ってきました。
なんというか、とっても狭いスペースで、とにかくお客さんがどんどん来るのです。
「急いでいるのですが。」
「問題ありませんよ。」と言って禁煙席を頼んだため,少し待たなければなりませんでしたが、どうしても1時までに出なくてはいけない、と言ったら、「シェり-、こちらにどうぞ」と言って別の席へ。

注文の品もあっという間に出てきて、20分しか時間がなかったのに、一時五分前には食べ終われました。しかも、とても洗練されたお食事でした。

その間にも次々に客が来て、こんなに狭いのにどこに、と言うくらい、皆を席に着かせてしまうのです。
そして、おホモさんのギャルソンは「何を食べますか?」とてきぱきと注文をとり、その間にも、なじみの客には軽い挨拶をし、すべての人に丁寧に応対していました。

一瞬の時間でしたが、和気藹々としていて、楽しくフランスのよきエスプリを味わえたひと時でした。