Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

お花見

2007年03月27日 | 生活
3月25日の日曜日。

フランスに長く住んでいらっしゃる日本人御夫婦のおうちにお花見に招かれました。

ソメイヨシノの苗木を何年か前に植えられ、彼らの素晴らしいお屋敷に満開の花を咲かせていました。
丘の上にあるおうちからは町が一望に見渡せます。

その景色を見渡せるテラスに我々招待客は座り、午後の陽だまりの中で一句を読む、と言う事をおおせつかりました。

俳句、短歌など、日本を離れてからはトンと御無沙汰、さび付いた頭を絞って、どうやって読むのだっけ、と思い出しながらひねり出したのがこれ。

「シャンパンのグラスを通して見る桜
               遠き日本の母思う」

なんだかお粗末だなぁ。
でも課題をやり終えてなんとなくすっきり。
素敵な句を読まれた方もいました。

それぞれ食べるものを持ち寄りましたが、ちらし寿司、マグロ寿司、いわしの竜田揚げ、冷奴、焼き鳥、おいしい鮭の塩焼きなど。
本職の料理人さんもいらして、みなで舌鼓。

飲み物はシャンパンで始まり、白ワイン、赤ワイン、とこれもいいワインを皆さんもっていらして、贅沢な午後のひと時でした。

稚拙な句を読んだら、なんだかもっといろいろ読んでみたくなってきましたよ。  

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19 コメント

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句会 (北村隆男)
2007-03-27 19:56:34
こんばんは、誰かが言ってましたが、捕虜収容所をつくると、
ドイツ人は「法律」(自治の規律)をつくり、アメリカ人は……をつくり、(よくある国民性ジョークですよ)
で日本人は? 句会を作る、と言われてるそうです。そういえば日本で、同人誌でもっとも多いのは俳句、短歌の雑誌だそうです。
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こんばんは (romarin)
2007-03-28 05:03:16
日本人て、そんなに句を読むんですね。
私としては初体験でしたのでおよっと思ったのです。
でもいいものですね。

これから少し句を読む習慣をつけようかしら。

ところで、アメリカ人は・・・の・・・は何?
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思い出せない (北村隆男)
2007-03-28 05:46:12
おはようございます。すいません、思い出せないんです。言ってたのは文芸評論家で福田という人だったのは思い出したのですが……。またこれはジョークでなくて、歴史的事実でした。
ジョークで有名なのは、船が沈むときに救命ボートに定員があって、各国の大人の男性客に他の人に譲るように説得するという例のやつ。ドイツ人には「規則でそうなってます」、イタリア人には「女性にもてますよ」、アメリカ人には「君はヒーローだ」、日本人には「みなさん、そうしてますよ」、…やっぱり。
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これは有名ね! (romarin)
2007-03-29 06:58:08
救命ボートのは有名ですね。
面白いですよね。
こういう国民性って言うのがなくならないでほしいな、と思うこのごろです。

音楽の世界を見ると、なんだかみんな同じになってきているみたいだから。
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「ゆゆしき問題」 (北村隆男)
2007-03-29 21:14:28
>音楽の世界を見ると、なんだかみんな同じになってきているみたいだから。

これはある意味「ゆゆしき問題」かもしれません。
もともと「西洋音楽」は、「それ」をめざしてきたわけです。ですが、最初から第三世界から常にいろいろなものを吸収してわけで、二律背反、自己矛盾をプラスに生かして今日ある。いわば文化の自転車操業です。その中で日本人の西洋音楽アプローチは独特ですね、たぶん。
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>「ゆゆしき問題」 (romarin)
2007-03-30 02:43:33
私はフランス音楽に関してちょっと絶望しているのです。
昔はフランスのオーケストラがフランス音楽を弾くと、あの軽く、エスプリの聞いた、ちょっとまねの出来ない演奏をしていました。
ところが今は、アメリカのオーケストラが弾いても
同じような感じになるし、フランスのオーケストラだからと言ってきらきらとした音がいつも鳴るわけでもないんです。

最近オーケストラに入ってきた若い男の子、とてもうまいのですが、このフランス独特の音色の話をしたら、「それってどういう音?」と聞く。
彼の弾き方がすでにフランス的でないのです。

ちょっと音楽教育もゆゆしいかもしれません。
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そうなんだ! (北村隆男)
2007-03-30 22:50:09
そうなんですね。日本人を「絶望」させてしまうフランスの若者。もっとも明治時代に浮世絵を日本人に「発見させた」のはフランス人ですし、ラフカディオ・ハーンというギリシャ人なくして怪談は語れませんし、江戸文化を「べらんめえ」で語るフランス人留学生が東大文学部にいても(実際いるね)なんもおかしくない。我が身に問いかけてしまいますよ、「おまえ」は日本を知ってるか?
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お花見 (ソレイユ)
2007-03-31 22:24:03
今日は、ダンスのレッスンの前に教室の近くにある公園で
お花見をしました。桜が満開でした。私も一句考えました。
はずかし~(^-^;;
満開の 桜を友に 集う夜は 踊り明かせど 尽きぬ思い
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自分の国を知る事 (romarin)
2007-04-01 04:36:05
北村君、

今は世界中、行ったり来たり出来る世の中になったので日本を日本以上に知る外国人、外国をその国の人以上に知る在○○人。

仕方がない事かもしれません。

必然的なことなのかもね。
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いいですね! (romarin)
2007-04-01 04:40:20
ソレイユさん。

いいですよぉ!

踊れども なお踊りたき 春の夜
 満開桜 まぶたに思いし

なんちゃって。(^^;;
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国民性 (角鹿)
2007-04-01 18:57:46
例えば、ユダヤ系の指揮者がワーグナーをとても上手く演奏するということがあるし、カラヤンとかバルビローリとか、シベリウスが得意だった訳です。フランスのオケやフランス人でなければ、フランス音楽が出来ないということもないでしょうから、アイデンティティをもう少し自由に考えても良いような気もいたします。もちろんフランス音楽が得意であっても良いですけれど、それ以上にチャイコが上手でも良いのではないかと。
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>国民性 (romarin)
2007-04-01 20:43:25
角鹿さん

コメントをありがとうございます。

確かにそうですね。
今は政治と同じで、モンディアリズムの時代なのでしょう。
フランスのオケでもチャイコフスキーがうまい、ベートーヴェンがうまい。と言うのはすばらしい事です。

ただなんていうかそれぞれの国民が持っていたエスプリがなくなってきつつあるのが、ちょっと残念だな、と言うことなのです。
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世代かも (北村隆男)
2007-04-01 22:07:40
「フランスの若い男の子」ということですが、今の世界は空間としては非常に均質化しているようです。日仏の若者は「同じマンガ」を読み、「同じゲーム」をします。時間的距離はむしろより一層離れて来ています。すぐそばの若者との距離は遠いのです。世代間のギャップ、言い古されたコトバですが、いまさら……に。プルースト「失われた時を求めて」の最終章で、老人たちは異様に高い梯子にのって存在している、とあります。やれやれ……でもだからこそ、楽しい、ともいえませんか?やることはいっぱいありそうです。
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均質化でなく (角鹿)
2007-04-02 11:08:51
フランスの国民性、日本の国民性などなど、消そうと思っても消えないものがあるでしょう。もし消えてしまうようなものであれば、逆に異なった伝統の中で生まれた人達であっても引き継ぐ可能性を示唆しているのではないかという気がいたします。フランスの伝統だったものをロシア人が引き継いでも良いでしょう。ヴァイオリンの弾き方なんて、もともとイタリアの伝統だった訳で、今のイタリアの奏者の多くは、巡り巡ってフランスやハンガリーに伝わってきた流れを更に引き継いでいたりする。昔のものを単に保存するのでなく優れたものを足し雑味を除いて磨いていくのが伝統の保持なのですから、他の国を通過することがあっても引き継いでくれる人がいるなら良いのではないかと思います。
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Unknown (romarin)
2007-04-04 23:11:28
コメントをありがとうございます。

角鹿さんの見方は大変に参考になります。
北村君とともに、時代に対しての新しい見方ですね。

いつまでも頭が固くてはいけませんね。(^^)


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御礼 (角鹿)
2007-04-07 23:53:18
まったく別の話で恐縮ですが、Romarinさんに御礼です。来月、「四季」全曲のソロを任されることになりました。隣の市で角鹿が参加しているアンサンブルの活動を紹介する機会を頂いたので、7月の定演で予定している「四季」をやることになりました。角鹿は、昨年からずっと代弾きをしていたので、弾かせてもらえることになりました。ロビーコンサートですけれどね。一生懸命暗譜しています。楽器も退院しましたし、さあ行くぞって感じです。
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よかったですね! (romarin)
2007-04-08 21:40:53
素晴らしい!
角鹿さんの希望が実現されていますね。
楽器もよくなったのですね。
「四季」全曲・・・楽しんでください。
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今頃 (北村隆男)
2007-04-12 21:22:47
今頃になって思い出しました。
捕虜収容所でまずなにをするか? アメリカ人は選挙でした。リーダーを選ぶのです。(なるほど納得ですね)
日本は選挙の季節、フランスもですね。
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なるほど (romarin)
2007-04-13 07:05:03
フランスは大統領選挙を前にして、喧喧がくがくです。なにしろ極右翼のル・ペンが有力候補の4番目なのですから。
サルコジもル・ペンと大して変わらないほどの右より。セゴレンヌ・ロワイヤルはもうひとつだし。

娘たちも投票するので、誰にするか情報を集めては考えているようです。
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