空が暗くなってきた。アブラゼミが激しく鳴いている。山ではもう夕立の中、もうすぐこっちにも来るだろう。
この田(休耕田)は素晴らしい、麝香千鳥に続いて今度はネジバナが咲いてる。昔は、子供の頃は田んぼの畔なんかにどこでもあったんだがすっかり見かけなくなってしまったんだが、またこういう花に出会うと嬉しくなるなあ。
ひところよりちょっと涼しくなったみたいだ、今朝は寒くて目が覚めた。
アブラゼミの声が聞こえないなあと思ってたんだがにぎやかに鳴き始めた。アブラゼミ、ヤマトンボ、アゲハチョウ、役者がそろい始めた。
山の林道の草刈りしてたらきれいな山百合。
いろいろ忙しくてうっかりしてたがまたたびの季節だ。木天蓼、強壮薬、心臓の薬、自律神経の特効薬、まあいろいろあるが僕はいまだにこれの世話になってる。
僕らの親の時代は機械なんてなかったから7月は毎日毎日草刈り、田んぼの草取り、畑の草取り、家畜の冬の食糧となる干し草つくり、暑い中ほんとに大変だった。暑い夏を乗り切るにはこの木天蓼を塩漬けにしたのをかじってがんばった。
鉄骨を買ってきてついでに全部ペンキ塗りをしてしまおうと頑張った。午後からの仕事にしようと思ったんだが雷雨の予報もあったんでええい昼前にやるぞと取り掛かった。夏の太陽カンカン照り、地面からの照り返し、めちゃくちゃ暑い。熱中症警戒情報だってのにぐーの骨頂だな。でもペンキ塗りはこの昼の時間帯が一番いいんだ。高温でペンキの付がいい、電着塗装のようによく濡れる。汗がボタボタ垂れるが構うことねえ、必死で頑張るが結局2時までかかった。疲れたー、遅い昼を味噌汁の冷たいのをかけて食べたら、うわーうまかった。
猿にじゃが芋を掘られた。道路際だから来ないだろうなんて思ってたのが甘い。しょうがない、こんな物でも役に立つかもしれんから作ってみた。案山子を作るなんて気が付かなかったから不要になるとさっさと燃えるゴミに出してしまう。今頃になって何かないか―何て探して女房殿の若かりし日の派手なドレスを頂戴、風に動くように発砲スチロールの箱にかぶせてまあいいだろ、こんなものでもないよりましだとつるさげる。
猿除けになるかどうかわからんがまあ畑がにぎやかになっていい。