兵頭新児の女災対策的読書

「女災」とは「女性災害」の略、女性がそのジェンダーを濫用することで男性が被る厄災を指します。

女ぎらい――ニッポンのミソジニー(その2)

2010-10-16 20:36:00 | レビュー

 ラジオの投書などで「中学生の頃、エロ本を学校に持って行ったら先生に見つかってしまい云々」といったエピソードが、時折、話題になったりすることがありますよね。
 そんなエピソードでごくたまに、その先生が女性でありエロ本に過剰に反応された、というパターンってないでしょうか? 先生は「こんなものを見て何が楽しいんですか!?」と激昂しつつ、自分たちの持ってきたエロ本を広げてクラスの一同に見せる。自分は、恥ずべき欲望を公衆の面前で晒し者にされ、針のムシロであった――というような話。
 思うのですが、そんなことをする女性教師って、フェミニストなんじゃないでしょうか?
 エロ本を過剰に憎み、糾弾するフェミニスト先生。
 そして、その立ち振る舞いからは、エロ本を憎むと同時に、多感な思春期の少年が抱えている恥ずべき欲望を「晒しage」ることに、どこか屈折した、歪んだ愉悦が感じられる――実証はしようのない話ですが――ぼくには何だか、そんな風に思えるのです。
 ポルノのジャンルとして、「露出プレイ」というのがあるように、「男子生徒の持ってきたエロ本の露出」というのも、一種の、フェミニストにとってのポルノなのではないか、と。


 さて、本書の発刊イベントとして紀伊國屋書店で上野千鶴子センセイと北原みのりさんとのトークライブが開かれ、ぼくも見学に行ったのですが、大して面白いものではなかった――ということは、前回にも書きました。
 が、イベントの最後の方で北原さんは上野センセイに「フェミニズムは女性を幸福にしたのか?」といった主旨の質問をして、センセイは少しはぐらかし気味に「世の中が悪いんだから、(仮にフェミニズム以降も女性が不幸であったとしても)仕方がない」的な返しをしていました。
 いえ、これはあくまでぼくの記憶に依っているので、正確さには欠けるかも知れませんが。
 フェミニズムが、多くの男性と女性を不幸に巻き込んだ思想であることは言うまでもないのですが、北原さんの面白いところはフェミニズムにどっぷりと浸かりながら、どこかでそんな自分たちに疑問を感じているように見えるところです。彼女の著作、『
オンナ泣き』においても、女性センターかどこかでぶつぶつと独り言を呟いている、ちょっとアブなげなフェミニスト然とした中年女性を見かけ、しかしそれをフェミニズム界隈ではよく見かけるタイプだと述懐する箇所があり、ちょっとギョッとなります*1。


*1 てか、インターネットラジオ「婆星」を聞いてみると、まさしく北原みのりさんこそが「夢脳ララァ」であるという気が、してしまうのですが。


 さて、ようやく本題です。
「ミソジニー」とはとても思えない話題を次々と俎上に上げ、次々とそれらを「ミソジニー」だと言い立てる本書ですが、そのうち二章が、「東電OL殺人事件」について割かれています。エリートOLが夜は売春を行っており、その売春行為の果てに殺されてしまったという事件です。
 もちろん、この事件の被害者女性の内面に何があったのか、それは誰にもうかがい知れません。しかし、この被害者女性は偉かった父の後を継ぐように「男社会」で働いていたそうで、単純に「男性化を求められた女性が、最後に自分の女の部分を発揮したい、男性にモテたいと思って暴走してしまった」というのが、普通の理解ではないでしょうか。
 それは丁度、フェミニストの陰謀により就職させられ、婚期を逃したアラフォー女性たちが目下こぞって婚活に励んでいる構図と、全く同じように。
 また、この被害者女性は売春時に派手な格好をして、しかしその体型は拒食症を患い、退いてしまうほど病的に痩せていたそうです。
 不謹慎ではありますが、どうしてもある種の女性たちを、想像させるケースです*2。


*2『まんが極道』の第一巻「枕営業」では全く実力がないくせに枕営業で仕事を得ていた女流漫画家が、中年になって仕事を失ってからも「私の漫画見てください、いいことしてあげるから」と呟きながら派手な格好で街を徘徊する、というエピソードが描かれます。


 しかし上野センセイはそれを


 均等法以後の女は、個人としての達成と女としての達成、このふたつを両方とも充足しなければ、けっして一人前とは見なされないのだ。


 などと言い立てます。
 それ、「私たちが均等法を通したことが悪かったです」と言ってるのと同様だと思うんですが。
 それとも、「働く以上、女が化粧をするなどといった煩わしい女性的性役割を放棄しても男は文句を言うな」と言いたいのでしょうか。しかし読み進めると、センセイは「男は男性化した女性は例外的に認める、それは女性への蔑視、女性差別構造を温存するための戦略だ(大意)」などと吐き捨てるように書いていますし、それも違うようです。
 えぇと……だったら、やっぱり女性は専業主婦として家庭に収まればいいんじゃないでしょうか? ここまで専業願望が高まっていることですし。
 それもダメ? あ、そう。
 ことほどさようにセンセイの――いえ、フェミニストの主張は支離滅裂なのですが、彼女の中では言わずもがなの真理として「とにかく、男が悪い」という大前提があって、矛盾には全く気づいていないのでしょう。
 読み進めていくと、「女として振る舞いたい」という女性の欲求を、上野センセイは――いえ、フェミニストは全く認めていないことがわかります。女性は本当は「可愛い」と言われたくなどないのに、男たちが陰謀を企んで女性を洗脳して、女らしくすることを強制しているのです。
 ということは――そうか……そういうことだったのか……女の子たちが可愛らしく着飾ることが目玉の『プリキュア』こそ、ょぅι゛ょたちを男性支配社会に組み込もうとする、男たちの陰謀だったんだよ!!


 な、なんだって(ry


 マジでこれ、まだしも「宇宙人の陰謀」とした方が、説得力があるんじゃないでしょうか。
 更にこの事件では、被害者女性は異様に安い対価で、身体を売っていたそうです(その原因は判然としません。女子高生の援助交際の最盛期とあって、年配のご婦人だと相場がその程度だったのかも知れません)。
 しかしそのことがどうしても我慢ならない上野センセイは、当時の週刊誌の一読者である女性の「これは男の値段だ。相手の男を値踏みしていたのだ」との珍説に「炯眼だ」と飛びつきます。そうだという根拠はありませんし、仮にそうだとしても自分に安値をつけることは相対的に相手の男性の価値を高く見積もっていることにしかならないと思うのですが、センセイはそんな矛盾にすら気づく様子がありません。「娼婦は『これだけの金を出さねばあなたはワタシを自由にはできないのだよ』と男に言っているのだ(大意)」などとおっしゃっていますが、じゃあ、安売りすることは自己を貶めていることに、どうしたってなりますよね。

 センセイは「誰もが前提としている一般論」を否定しようとして論理の飛躍に飛躍を積み重ねた挙げ句、一回りして「誰もが前提としている一般論」へと舞い戻ってきたのにそれに気づかず、新天地を見つけたおつもりでいらっしゃるのです。


 もう一つ、センセイの筆致から溢れているのが、当時、男性論者たちがこの被害者のOLを一種、聖者のように崇め奉っていたこと(「娼婦になることは堕落ではあるものの、この堕ちっぷりは逆説的な聖性を持っている」的なロジック)へのお腹立ちです。センセイはこれらの論者にたいして、「自分の欲望を女性に転嫁しているのだ」と憤ります。
 しかしそんな先生の義憤とは裏腹に、多くの女性たちが当時、この被害者のOLにシンパシーを感じていたそうです。とある女流作家はこの事件をモデルに書いた小説で、女性に「男性に構われたい、可愛いと言って欲しい」とのモノローグを吐かせています。が、そんな小説をセンセイが苦々しげに評しているのは実に象徴的です。
 女は、男にモテる(自分以外の)女が大嫌いなものですが、上野センセイはその抑え難い憎悪を、「しかし悪いのは全て男だ」というリクツでもって、男へとぶつけているわけですね。その意味で「ミソジニー」という言葉もまた、実に象徴的と言わねばなりません。本当のミソジニストはセンセイを含め、女性の側なのですから。
 結果、センセイのリクツはどうしても、「女は男を求めてなどいないのだ」といった珍妙なものにならざるを得ないわけです。


 この命題(引用者註・男が女の肉体性に惹かれる)から、中村(引用者註・中村うさぎ)の言うように、女がミニスカをはいて「自分の欲望を刺激するのはけしからん」とか、ブスは「自分の欲望を刺激しないからおもしろくない」というさまざまなヴァージョンが生まれる。いずれも男の一人芝居(ひとりよがり、とはよくも名づけたものだ)なのに、その責任を男は女に転嫁しようとする。セクハラ男が「誘ったのはあいつなんだ」と主張するように。


 といった涙目の筆致からも、それは容易に読み取れます。


 一般に、女性は自分に性的価値があることを証明するために権謀術数を巡らして、男性に行動させます。さりげなくハンカチを落として男性に拾わせる百年以上前の女性たちの振る舞いも、今の女性が「草食系男子」にたいして憤るのも、だからこそのことです。
 そしてここまで来れば、実はセンセイの言動もそれらと全く同じであることも、おわかりになったのではないでしょうか。
 フェミニストたちの病的な言動を、ぼくは長い間、「男ぎらい」だと勘違いしていました。
 しかし、それはそうではないのですね。
 彼女らは「男ぎらい」であると自己演出することで、何とか「男に求められる」疑似体験をしようと涙ぐましい努力を続けている人たちであった、ということを、本書ほどわかりやすく説明してくれたものはありません*3。
そうか、そうだったのか、やっぱり。
 ぼくは著作で男性にたいして素直になれない現代女性を「ツンデレ」であると表現しました。
 それが病的な域に達している(フェミニストなどの)女性を「ヤンデレ」であるとも評しました。
 また、「女性のセクシュアリティの本質は、男性を悪者にすることそのもの」とも書きました。
 ここに至れば、その考えの正しさは、おわかりいただけるのではないでしょうか。
 男を悪者にして、「晒しage」ることで、「男が女(自分)を求めているのだ、女(自分)は男など好きではないのだ」と主張する。それは丁度、冒頭で書いた女性教師のように。
 そうすることで最低限の、自分のプライドは死守することができる。
 その意味で本書は――いえ、フェミニズムという思想は、「私を求める男」という幻想を女性たちに与える、「最後のポルノ」であると言うことができます。


*3 本書にもありますが、フェミニストの本って大体、自分が男性から媚びを売られ、しかしそれを格好よく拒絶した体験のようなものが書かれていますよね。自分が本を出せるエラいセンセイだからこそ、男も気を遣って声をかけてきたということには、気づくご様子もなく。


 本章を、センセイはこんなふうにまとめています。


 そして「承認を与える者」の背理は、「承認を求める者」に深く依存せざるをえないということにある。ミソジニーとは、その背理を知り抜いた男の、女に対する憎悪の代名詞でなくてなんだろうか。


 最初のセンテンスは、「人」という字が互いに互いを支えあう二人を示しているように(笑)、男と女は互いに支えあっているのだ、というむしろいい話に読めます(むろん、「依存」にはネガティブさもあるとは言え)。男が女を求め、女が男を求めることを自然であると考えれば、むしろ自明のことでしょう。
 ですがそれに続くセンテンスが、どういうわけか最初のセンテンスと論理的に繋がっていません。もし繋げようとするならば、「女が男を求めることは男たちの周到で悪辣な陰謀である」という(フェミニスト以外には全く理解のできない)前提を導入する他に、手がありません。
 というか、要はこれは「男にモテたいと思う女の弱みにつけ込みやがって」と、ポロリと本音を漏らしている部分なのですね。
 実は上野センセイは自分の幸福が結局は「男に依る」ものだと知り抜いていて、しかし、それが自分には生涯手に入らないものであることも、わかっていらっしゃるわけです。
 だからセンセイは――いえ、フェミニストたちは男と女のかかわりのネガティビティのみを丹念にすくい出し、それこそが男性性の本質であるかのように言い立てるのです。
 一生口にできないとわかった以上、ブドウは全部すっぱいことにしておいた方が気が休まりますから。


 おわびと訂正
 ★前回、本書が紀伊國屋書店のサイト(と、無料配布している冊子)で書かれた文章をまとめたものであり、本書が出たとたん、「リンク先の上野センセイの文章、読めなくなってしまいました」と書きましたが、一部とは今でもつながっています。おわびして、訂正いたします。

http://www.kinokuniya.co.jp/02f/d05/scripta/nippon/nippon-1.html
 ★本文中でフェミニズムを「最後のポルノ」と表現しましたが、実際には後に出現したBLというメディアが、本来ならフェミニズムが取り込んでいたであろう層を顧客としてかっさらって繁栄を誇っている、そのためにフェミニズムは終焉を迎えた、という事実が判明いたしました。おわびして、訂正いたします。


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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (兵頭新児)
2010-10-27 23:02:18

お返事ありがとうございます。
いや、小谷野敦さん、痛烈ですね。

>上野や宮台真司は、異質な者と出会う気はもうない。というか、言ってることがインチキなんだから、本気でやられたら困るわな。

非道いですよ、小谷野さん!
それじゃあまるで上野センセイは若かったから、おじさんたちに可愛がってもらえてただけみたいに読めるじゃないですか!
そんなことはありませんって!
そんな風に言っちゃ、今となっては女だけでトークショーを開いて「お○んこおま○こ」とわめいてる上野センセイがまるで気の毒な人みたいじゃないですか!
東浩紀センセイが「異質な」ひろゆきさんに批判されても、果敢にツイッターで呟いたのに、それじゃまるで論破されて逃走したみたいに思えるじゃないですか!
小谷野敦さんはフェミニズム批判の貴重な論客ですし、チェックしておかねばと思うのですが、正直ぼくには日本文学史などの知識が全然なくて、ちょっと敷居が高いんですよね……。

>その後、面倒を避けるようにフェミの言い分を受け入れたことが、ある種の男の典型的行動パターンに思え“こういう対応がのさばらせてきた原因なんだよな~"と色々な意味で不快でした。

例えばクレームに屈して出版社が『ちび黒サンボ』を店頭から回収したとして、その行動は評価できませんが、しかし「自社製品をどうしようがその会社の勝手」という意味では文句が言いにくい部分があります。
しかし、図書館で女子小学生が借りるようなエロ本を貸し出すことは全く意味あいが違ってきますよね。
何を考えてるんだろうという感じです。
逆に言えば「BLは女性差別ではない」という意味では、フェミニズム的には筋が通ってはいるのですが。

昼間さん、珍しく正論を書かれていますが、これで少しでもフェミニズムにたいして会議精神を持って欲しいですねw
返信する
橋本氏の動向の具体例を貼るのを忘れていました。 (PON)
2010-10-27 18:46:52
橋本氏の動向の具体例を貼るのを忘れていました。


ttp://www.cyzo.com/2010/10/post_5756.html
返信する
兵頭新児さん こんにちは (PON)
2010-10-27 17:34:51
兵頭新児さん こんにちは


>>さらに自分が負ける論争には関わらない、というスタンスを


>小谷野さんはどこでそれをおっしゃっていたんですか?


確かなにかの本で書かれていたと思うのですが・・・
小谷野氏のブログでもそのニュアンスは読むことが出来ます。

ttp://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20070728
ttp://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20060612


小谷野氏は、フェミニズムに対しても
へんな逃げ方や誤魔化しをすることなく意見するので好きです。


堺市図書館問題については
最初にBL本の取り扱い中止を決めたことがまともな判断だと思っていたので
その後、面倒を避けるようにフェミの言い分を受け入れたことが、ある種の男の典型的行動パターンに思え
“こういう対応がのさばらせてきた原因なんだよな~"と色々な意味で不快でした。


>それって女子小学生でも借りることができるんでしょうか。


実際に行ったわけではありませんが、
取り扱いの継続を決めたということはその可能性が高いと思います。

“児童がエロ本を安易に借りられる環境を作るべきでない"というのは
大人としての良識であり、女性差別でもなんでもないわけで
こういった“論理のねじ曲げ"に反論していく力が反対側にも必要なんですよね。


橋本知事の最近の動向に、その希望を見る気がするのは
買いかぶりですかね・・・笑
返信する
>問題なのはこの著者のように、明らかな破綻し... (兵頭新児)
2010-10-26 17:34:57
>問題なのはこの著者のように、明らかな破綻した論理でも
>論理のねじ曲げ、被害者面、ヒステリーのセットで男を黙らせられると
>過去の経験から知恵をつけてしまった確信犯です(どこかの国みたい笑)。

確か「わがままを聞いてもらうことであなたの愛を確認したいの~♪」みたいな歌謡曲がありましたねw
フェミニストに「理解」を示す人々はそうした彼女らの「プレイ」に乗っかっているのだと言えます。


>さらに自分が負ける論争には関わらない、というスタンスを


結局、ネットが作り上げたのは「世界に向けて発信」などせず、「無数のスレッドに引きこもる」ことのできる世界でしたね。
ぼくもフェミニスト寄りの人たちに「論戦」を挑もうかと思わなくもないのですが、十中八九、無視されてしまうだろうなと思うとどうもやる気になれません。
そして一番まずいのは、彼女らが既に確固たる権力と市場を持ってしまい、引きこもったままで既に「勝ち逃げ」ができてしまえる状況にあることですね。
小谷野さんはどこでそれをおっしゃっていたんですか?


>フェミニスト達がこぞって「差別」を言い立て、取り扱いを継続させた事件がありましたが


上野センセイなどが「女性差別だ!」と絶叫していたことは知っていましたが、「継続」させてしまったとは知りませんでした。
メチャクチャですね。もうリクツも何もない。
それって女子小学生でも借りることができるんでしょうか。
返信する
兵頭新児さん 灯るさん (PON)
2010-10-26 12:59:28
兵頭新児さん 灯るさん
返信ありがとうございます

>ヒステリックに騒ぎ立てることに夢中で、論理の破綻に気づくだけの知恵はないんじゃないでしょうか。


そうですね、
大多数は気づかずにただ、自分の特になることならなんでもいい・・・と
動物的に支持しているだけだと思います。
問題なのはこの著者のように、明らかな破綻した論理でも
論理のねじ曲げ、被害者面、ヒステリーのセットで男を黙らせられると
過去の経験から知恵をつけてしまった確信犯です(どこかの国みたい笑)。
さらに自分が負ける論争には関わらない、というスタンスを
加齢とともに強めていることも(←小谷野敦の意見)その悪質さをあらわしていると思います。


>ただ、正直、フェミニストたちを持ち上げる男性文化人たちが気づいていないのかどうかは疑問です。


確かに。
利潤の方向が一緒で、自分に火の粉がかからない立場であることを確認したうえで
無責任に持ち上げるその手の男も罪が重いと感じます。


>今必要なのは「警告」ではなく「戦い方」を提示することではないでしょうか。


本当ですね。
数年前になりますが、堺市立図書館BL(女向けエロ)問題で
いったんは取り扱い中止になったそれらの本を
フェミニスト達がこぞって「差別」を言い立て、取り扱いを継続させた事件がありましたが
この時も件の著者は声明を出していました。
ttp://d.hatena.ne.jp/humotty-21/20081121/1227248841


この事件は、日本のフェミニズムの性質を顕著に示したわかりやすい例で
その異常ぶりがよくわかります。
ただ、自分と違う意見を発見した時の集結力みたいなもの“だけ"は
男側も身に付けなければならないと思います。しかも早急に。
返信する
PONさんはじめまして。 (灯る)
2010-10-19 19:41:40
PONさんはじめまして。
今後とも意見を出し合っていきましょうよ。
>これは決して男性たちが「一人称化」したのではなく、もう本当に、断末魔でわけもわからず悲鳴を上げているのだとすら、ぼくには思えます。
そうですねー。何をどうすれば解決できるのか、その道筋が見えてこない現状ですからね。
現時点できることといえば避難しかありませんよね。戦い方が分からないわけですから。
意識的にはそんな現実から目を背けたほうが楽だと感じるのでしょうか。しかしどうしても無意識では逃げられていないのではないかと思います。
今必要なのは「警告」ではなく「戦い方」を提示することではないでしょうか。
それも形勢逆転を狙わずごく地味なことから実用性を示しつつはじめていくことが有効ではないかと思います。
返信する
灯る様> (兵頭新児)
2010-10-19 00:04:49
灯る様>

>しかしそうであっても女性の共感能力に匹敵するスピードは出せそうもないと思われます。

つまり、女同士のシンパシーの方が情念として強力だと言うことですね。
だからこそ男の方も女の味方をしてしまう。
にもかかわらずありもしない「男同士の絆」を仮想して騒ぎ立てるフェミニストたちには腐女子も脱帽でしょう。

とは言え、ネットなどでここまで男性の不満が蔓延しているのです。
これは決して男性たちが「一人称化」したのではなく、もう本当に、断末魔でわけもわからず悲鳴を上げているのだとすら、ぼくには思えます。
それが大きなムーブメントにならないのが不思議でなりません。


PON様>

はじめまして。

>論理の破綻を最も意識しているのは、この著者自身や過激フェミニストであり、だからこそあんなにヒステリックに騒ぎ立てるのでしょう。

う~ん、どうでしょう。
ヒステリックに騒ぎ立てることに夢中で、論理の破綻に気づくだけの知恵はないんじゃないでしょうか。
ただ、正直、フェミニストたちを持ち上げる男性文化人たちが気づいていないのかどうかは疑問です。
ここまで幼稚で破綻だらけのレトリックを批判する人がほとんどいないのは、不思議すぎます(まあフェミニズムを支持する人たちは本職の方でも……ゲフンゲフン)。

>点在するそれらの人びとがまとまることが出来れば、勢力になっていけるのではないかと期待します。

そうですね。
正直、現段階ではネットにおいてもこの種の活動はやや収まり気味になっている感があります(五、六年前が最盛期だったのではないでしょうか)。
ネット上だけでももう少し盛り上がれば……と思います。
ご意見やお考えがあれば、どうぞよろしくお願いします。
返信する
はじめまして。 (PON)
2010-10-18 13:37:42
はじめまして。
「女ぎらい」の出版を知り、“またこのオバサンの小遣いかせぎか"と苛立ちを覚え、ブログ検索をしていたところ、こちらのサイトにたどりつきました。

被害者意識を自分に都合良くねじ曲げる破綻した論理を増長させてしまったのは、男たちが黙って泳がせていたことも要因、と痛感する昨今です。
論理の破綻を最も意識しているのは、この著者自身や過激フェミニストであり、だからこそあんなにヒステリックに騒ぎ立てるのでしょう。女のヒステリーを苦手とする男社会を当て込んだ幼稚で卑怯なやり方だと思います。


憂えることの多い現状ではありますが、ネットによって、男性差別への異議がそこかしこに見られるようになったのは、唯一の希望と感じています。
点在するそれらの人びとがまとまることが出来れば、勢力になっていけるのではないかと期待します。
私も微力ながらその一助を担いたいと思っています。

今後ともサイトを楽しみにしております。
返信する
>ひたすら「女死ね」と叫ぶのではなく、ある程度... (灯る)
2010-10-17 10:59:31
>ひたすら「女死ね」と叫ぶのではなく、ある程度論理的に女性の非を指摘することで、味方を増やしていくことが重要だとは思います。
そうですね、地道に増やしていく必要はあります。
しかしそうであっても女性の共感能力に匹敵するスピードは出せそうもないと思われます。
より多くの人にこの問題を共有してもらうにはこれ以上どうすればいいのか?考え込んでしまいますね。
返信する
>ぼくたちはいつまでも傷付けられなければなら... (兵頭新児)
2010-10-17 01:25:50
>ぼくたちはいつまでも傷付けられなければならないのでしょうか?

全くです。
しかも、それを口にすると「男のくせにだらしない」という嘲笑が待っています。

>というわけで女性への不満を発散させるのもいいことかなと思います。

それがまず「ミソジニックで許せない」と言われてしまいますからね。
ただし、ひたすら「女死ね」と叫ぶのではなく、ある程度論理的に女性の非を指摘することで、味方を増やしていくことが重要だとは思います。
テキは「オンナを差別しているのはオタクだ」などと弱者を攻撃してくる卑劣千万な連中ですから。
返信する
フェミニストの心の裏の裏までお読みになるとはさ... (灯る)
2010-10-16 21:39:27
フェミニストの心の裏の裏までお読みになるとはさすがですね・・・。
しかしおそらく意識的には男憎いと思っているでしょうから当の本人が読んでも理解できないでしょう。
問題なのは理由はどうあれ男憎いとなってしまうことですね。男性への憎しみにかける情熱は計り知れません。ぼくたちはいつまでも傷付けられなければならないのでしょうか?
上手く付き合っていくには適度に痛み分けに持っていくことでしかぼくたちの自尊心を守ることは出来そうにないですね。(或いは付き合わないか)
というわけで女性への不満を発散させるのもいいことかなと思います。
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