天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

白毛

2019-12-08 09:04:26 | 日記
 8日か、トラ、トラ、トラの真珠湾奇襲攻撃記念日。栄光と挫折の昭和も遠くなりにけり。

 冬用ジャンパーを着て家を出たら黒地に白い毛が付いているのに気付いた。摘んで捨てようとしたけれど、昨年春に亡くなった愛猫ミャー太ちゃんの遺品ではないかと思い、落ちにくそうな脇の下に付け直した。けさ白湯を供えるとき言葉を交わしたばかりだった。

 昨夕の散歩は日が暮れてからだったので、どうかなと寄ってみたら、やはり豪華に家の壁面全体に電飾ツリーを飾っていた。景気や収入動向によって電気代を節約したりせずに、気前よく輝いてくれると、どなたさんかは知らないけれど、こっちもしょぼくれたりせず心強くなる。
 元気付けようとしてくれているのか、Amazonプライムビデオがあなたへのおすすめとして送信してきた映画のタイトルは『宮本武蔵 巌流島の決闘』であった。武蔵が決闘の武器に舟の櫂を使った以上に意表を衝いた選択で、面食らった。プライムで高倉健の網走番外地シリーズやぽっぽ屋を見たことがないし、ましてや主演の中村錦之助の出演作を見たことがないのに、なぜ武蔵になったのか釈然としない。20代ならドぎつ目のAV、シニアには東映時代劇とか、年代別に自動的に割り振っているのだろうか。まさか、神奈川県の流出HDDを活用しているわけではあるまいな? 憤然としながらも、捨て難くもあり、取り敢えずタブレットにダウンロードしておいた。何やかや言っても、据え膳は食ってしまうのが人間の弱さである。
 日本思いの強い志の教育を幼稚園で受け、大学は難関の獣医学科を出て、桜を見る会に招待されるほど立身出世しても、何かモヤモヤが残るのと同じ気分がする。フィギュアスケートを見ても同じ事である。日本全体を不気味なもやもや感が覆っている息苦しさを感じてしまう。
 こういうストレスが超大手企業でも「お前死ね」と叱責して自殺に追い込んでしまう事例が多発しているのだから、それより劣悪な労働条件の大多数企業社会では、どういった人間関係が営まれているのか目を背けていたくなる。これからの政治家は利権屋でなく、社会事業家であってほしい。政治はお神輿とはよく言ったものである。物言わぬ馬鹿を担ぐほど自在に操れ、楽しく酔えるものはない。

死ねと言ひ 自殺を迫る 上司あり
軋む世の中 折れむとすらむ