天愛元年

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ
新元号『天愛』元年にスタート

夕景

2019-12-31 11:07:37 | 日記
 夕富士は夕日にくっきり姿を浮き彫りにするのも良いけれど、夕陽の輝きに影を薄くするのも見物である。
 駅前の工事で普段の歩道が閉鎖され、暫く仮設の道路を通っていた。工事の進捗により、また元の歩道が使えるようになっていた。しかし、慣れとは囚われるもので、便利な方に戻ればいいのに、カラーコーンの立った狭隘な道に足が向いてしまう。
 しかし、こんな癖は直そうと思えば治せる。治せないのが奴隷根性である。「大納会29年ぶり高値」やて。実際は前日比181円安の2万3656円やのに、どうして笹に餅を付けて踊り出さんばかりに景気を持ち上げないといけないのか。日本の報道は首相官邸が検閲しているみたいである。「NYダウ終値183ドル安」「利益確定売りが優勢」ーーそれでいいじゃないの。
 アメリカならまだしも、日本が年中好況に沸いた実感は無いで。むしろ報道機関に広告が集まらず、政府買い上げや締め上げの鼻息を窺う、窮屈さが増した一年だったのではないか。フェイクニュース嫌いで傍若無人のトランプ王様でも、会見の場を設けたり立ち話で記者にまともに対応するのに、安倍総理大臣閣下と国内記者との関係はかっての中国皇帝と宦官みたいで、大事な処は抜き去られているではないか。
 小泉首相と違って自分の言葉を持たない霧隠才蔵のような首相では御簾政治と言うか、国の顔の輪郭がさっぱり見えてこない。FOXばかりでcnnやNYタイムズが一つも無いのが淋しい。
 寂しい一年を振り返ると、今年の漢字の令和への代替わりがあった。あとは滅茶苦茶やな。痴漢にはやけに厳しいのに、強姦しても人によっては捜査を中断したり、正義の本である司法が崩れている。貴顕の優雅な集いであった桜を見る会は酒池肉林の場と化した。古代より政治の根本であった治山治水を怠り、建国以来最も災害に脆弱な国に零落させ、堤防は切れ放題、家屋の浸水は全国に満ち満ちた。
 厄払いして明くる年の東京五輪を期待するというよりは、思わぬ災厄の起きないことを祈るばかりである。

この歳を
如何に留めむ
御代替はり
花散り乱れ
土手水溢る