自民党総裁選の投開票日をあすに控え、利害関係者の動きが活発なようである。最大の権謀術数が発揮されるのは当たり前である。一般会計だけで100兆円超、特別会計を合わせると500兆円の国家財政を都合の良いように握れるのだから、命を懸ける価値がある。だから、野球や相撲、サッカーなどと違って現役を引退したら終いでなく、前首相どころか、元首相ら魑魅魍魎がポストと利権を巡って入り組んでくるから、決着は単純でない。田中角栄らのように現役首相より力を持っている場合もある。自分が汗水垂らして貯めた金でなく、税金として法の力で吸い上げられた巨額財政資金を分捕れるのだから、主義主張が同じとか、好き嫌いで行動を決めるのでなく、勝ち負けの計算が行動指針となる。そんな合従連衡の姿を日本最古の新聞『萬作朝報」がリポートしている。