ちょっとした経験でもいったん通過すれば世界の見え方が違ってくることもある。病人の隔離と言えば、『砂の器』や『あん』で見たように、世界からの永遠の隔絶のようなイメージが強かった。インフルエンザで40度を超える熱を出し、もう死ぬかと思った時でも、家族から完全隔離はされなかった、無理を押して会社に来る人もいたのではなかったか。それが、「 quarantine 」という横文字から耳に入ってきた新型コロナウイルス感染症に伴う「隔離」によって、2週間くらいは接触を避けなければ移ってしまう恐れがあることが、リアルに理解できるようになった。プライムビデオで『アボンリーへの道』シーズン1が無料で見れるのに気付き、『赤毛のアン』ファンとして飛びついた。第3話にはレイチェル・リンドとマリラ・カスバートが『赤毛のアン』の時と同じ女優によって出てきたので、びっくりした。村の偏屈者のエイブラハムさん家に天然痘患者が出、知らずに訪ねたレイチェルと主人公の女の子セーラ・スタンリーがその家で2週間隔離(のちに延長)の目に遭う。何のことと首を捻っただろうに、ポスト・コロナ時代だから、すんなり理解できたと思う。
トランプ大統領が万一、出馬できなければ、あと1カ月に迫った急場なので、ペンス副大統領が大統領選の共和党候補者となり、民主党のバイデン氏との現・前副大統領の一騎打ちとなる可能性が高い。そうなると、日本的感覚からは、同情票を集めペンス氏の圧勝が予想される。ペンス氏の場合、イランを孤立化させる瀬戸際外交の中東政策に修正が加えられるのではないか。だからといって、トランプ路線と同様、戦争・紛争が減少するわけでなく、コロナ復興経済が思わしくなければ、産軍複合体の圧力を受けやすくなる可能性もある。ポンペイオ国務長官の留任により対中強硬路線は変わらないものの、直接の軍事対立は避け、最悪でも台湾を介したものになるだろう。日米はアジア情勢の流れの中で実務外交の道しかないだろう。
二期務め
夢はノーベル
狙へども
都に遠し
福原の道
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