天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

琴関

2020-07-20 14:48:44 | 日記

 久々の大相撲。勝敗表を見て驚いた。幕内取り組みの1番目から5番まで、ことごとく琴関だった。初っ端の琴勇輝だけが大怪我から再起した元大関の照ノ富士に敗れたけれど、その後は角界一のハンサム力士の琴恵光、新入幕の琴勝峰、最ベテランの琴奨菊、親子二代関取で佐渡ヶ嶽親方の長男でかつ横綱琴櫻の孫に当たる琴ノ若が、いずれも初日を白星で飾った。2日目も1番目から5番まで琴関のオンパレードで、佐渡ヶ嶽部屋の隆盛を如実に物語っている。本日の一番では、江戸錦絵から抜け出たような徳勝龍と小兵業師の炎鵬との取組を一番楽しみにしている。
 プライムビデオNHKオンデマンドの『おしん』は82話まで来た。やっと結婚に漕ぎ着けたけれど、相手が海を隔てた辺境佐賀の豪士で意味もなくプライドの高い鼻持ちならない家柄で、先行き波乱が待ち構える、「苦労」また「苦労」の連続の筋書きが続く。驚異的な視聴率が伝説となり、海外にまで広く人気が行き渡ったというのは、自分にもぴったり当てはまるところの、人生は上手く行った試しがなく、苦労しかなかったという共感が文化、言葉の壁を越えて浸透したのだろう。そこで、「クローゼット」と「クローク」はどう違うのだろうという疑問が脳裏をかすめた。クロークは『志村魂』などを観に行った時に、外套などを劇場で預かってもらって保管する場所である。クローゼットはそんな公共の場でなく、自宅の空いたスペースの壁にステンレス棒を渡して、衣服をハンガーに掛けて吊るして置く場所のことだと説明してあった。最初の「3字」が同じでも、ずいぶん印象とか用途が異なるものである。こんなことを知らないと、人から馬鹿にされる「惨事」を招く。その場しのぎで糊口を凌いできた自分など「賛辞」を受けたことがない。

言の葉は
人の心を
種として
天地動かす
むべ琴の栄え




芙蓉

2020-07-19 17:38:43 | 日記

 決して正規ではないけれど、梅雨明け宣言を本日、独自に出した。あるいは多方面から「不要」だと指摘されるかもしれない。
 18日のCBSニュースによると、セントルイスの自宅前庭を通った抗議デモ参加者に先月、銃で威嚇した夫妻が昨日18日夜、トランプ大統領の選挙キャンペーン集会にビデオ参加した。大統領の第一子、ドナルド・トランプ・ジュニアの女友達であるキンベリ・ギルフォイルさんがそのマクロスキー夫妻にインタビューした内容を同集会で紹介したもので、トランプ陣営がデモ参加者に銃を向ける夫妻の姿勢を支持していることを表している。
 日本同様、マクロスキー夫妻はデモ隊に銃を突きつけた姿がネットに拡散された後、右派のシンボルになっており、とりわけ銃器保有権活動家や共和党員の間で人気があるという。本邦でも、コロナ感染が蔓延して以降、パチンコ及び飲食店営業店舗や感染者宅に侵入して、誹謗する張り紙を残していく、陰湿極まりないいわゆる自粛警察が跋扈したけれど、こうした輩に銃で威嚇するか、あるいはあまりに悪質な場合は銃撃が可能となる法整備が望まれる。現在の日本の治安と社会状況では、「不用」な議論と指弾されるかもしれない。しかし、社会の害虫は須らく駆除すべきなのは、社会の健全性を保つうえで欠くことができない。
 ちょうど、現在の国際政治状況は、イージス・アショアの配備を唐突に停止する決定を下したことで、大型輸出案件が頓挫した側の米トランプ政権にとっては怒り心頭のはず。ましてや、日本を一方的に守る片務的義務と思っている米軍駐留に伴う経費負担を8500億円増額したいトランプ大統領にとっては、この要求を渋ったうえイージス・アショアでも約束を破ったことは、11月の大統領選を間近に控え、面子を潰されたことになる。ここは何とか、トランプ支持者の銃関連団体の歓心を買う上でも、イージス・アショアの代わりに銃器2億丁くらいを緊急輸入し、日本国民に1人当たり2丁ずつくらい保有できる仕組みを法的に保障することを検討すべきである。これにより、コロナ感染拡大による社会不安の増大に備え、個人が自分の身を護る方策が見えてくるとともに、トランプ大統領と盟友関係にある安倍政権の「浮揚」策にもつながる。また、GoToキャンペーンが当初の狙い通りの需要喚起策にならない状況となった今、銃の売買による新規需要の発掘で、景気の「浮揚」にも役立つと考えられる。
 コロナ感染クラスターの追跡という甘い目論見の政策が破綻したことにより、クラスターでなくて欧米社会を追跡するかのような感染者の急増と潜伏保菌者の拡散が今後、堰を切ってくることが予想され、経済重視に転換どころか、経済活動が半凍結される事態に追い込まれる可能性が出てきた。一般勤労者の窮乏が目前に迫ると、生活保護世帯や年金生活者の「扶養」も絞らざるを得なくなる。政権の舵取りが的を射ていなかっただけでなく、前世紀までは日本の安定性を支えていたとされる行政規律の糜爛や、専門家とされる層の能力低下が白日の下に晒されており、日本社会は米中2大傲慢覇権国家からの圧迫が強化される中、待ったなしの存亡を賭けた生き残り策が迫られている。

梅雨明けの
日射し厳しく
芙蓉揺る
栄え乙女も
須臾の命か




造酒

2020-07-18 14:46:24 | 日記

 巨人の戸根千明投手が大リーガー大谷のように2刀流に挑戦すると聞いて、義理の鑑、平手造酒が両刀遣いだったかよく確認しないまま、大利根無情を唄った。
♯佐原囃子が聞こえてくらぁ~。思い出すなあー、お玉が池の千葉道場、平手造酒も今じゃやくざの用心棒。人生裏街道の枯れ落ち葉か♯、
♭止めて下さるな、妙心殿! 落ちぶれ果てても平手は武士じゃ。男の散り際だけは知っており申す。行かねばならぬ。そこを退いてくだされ。行かねばならぬのじゃ♭
―いいぞ、三波春夫! 名調子!!ッとね。
 昨晩はAP通信の記事を見て、明日の日本の姿かと思い、恐ろしくなって暫く眠れなかった。南部、西部の激発地でコロナウイルスの猛威が再び暴れまくっていると伝えていた。ヒューストンのある病院では患者の治療に軍の医療関係者をつぎ込み、テキサスとアリゾナの保健所の中には、遺体を安置するスペースが無くなり、冷凍トレイラーを発注するところも出ているというのである。テキサスでは1万人の新規感染者が3日連続で発生し、129人が新たに亡くなった。同州では新型コロナウイルス感染死者3,400人余りのうち、3分の1がこの7月の第1-2週だけで起きている。
 フロリダ州では156人が亡くなり、保健当局は新規感染者1万3,965人という忌まわしい数字を明らかにしている。今年初めにコロナ感染を封じ込めたと考えていたルイジアナ州では再び激発し、先週中に1日平均で2,000人以上の新規感染が確認された。
 こんな状況でも、感染再増加を招いた各州知事の多くは公共の場でのマスク着用を義務付けることを拒否している。共和党知事であるアーカンソー州を含め、少なくとも25州でマスク着用規則を定めている一方、今朝の読売新聞も伝えるように、ジョージア州のブライアン・ケンプ知事(共和党)はマスク様の物で顔を覆うのを州内の市や郡が強要することを禁じており、この命令に背いたアトランタ市(民主党市長)を裁判に訴えた。感染予防が脇に反れ、共和党知事と民主党市長の党派対立の構図となっている。確かにマスク着用が感染防止に著効があるか今の時点で誰も証明できないけれど、ワクチンなど医療的、医学的対策が皆無の状況の中で、身体的接触を極力避け、口角泡飛ばすのを遠慮する、太古よりのトラッドな方法で間に合わせるしか、現時点での医学医療関係者の知能レベルを勘案すると、手がない。
 米ニューヨーク州のコロナウイルス検査能力は1日6万数千件に対し、東京都はやっと4千件。東京は昨日293人と過去最高の感染者数を記録し、検査数を広げるに従い感染者数が伸びる段階。一方、ニューヨークはちょっとでも自覚症状がある人に検査を提供する体制を整え、隔離措置などによって封じ込めの兆しが見え始めている。
 技術でも油田でも資源でもナンパでも先手必勝、他人に先駆け早期に発見、発明し、手を打たなければ、他人に出し抜かれることになる。ウイルスでもクラスター手法による後追いでは手遅れで、感染経路不明者が増加すれば、ネズミ算式か猫のお産式か増加曲線の角度はよく分からないけれど、先行きの激増を想定して間違いはない。潜在感染者の拡散に検査能力が追い付けないまま手を拱いている政治、行政の執行体制が不審でならない。一方で、目に見えないキャリアーの全国拡散を伴うGo Toトラベル奨励策が22日に始まる。日本も黒猫などとの冷凍トレーラーの借り上げ予約をサービスデザイン推進協議会かどこかに委託しておかないと間に合わない事態に追い込まれるかもしれない。

割引じゃ
止めてくれるな
ころな殿
行かねばならぬ
義理の散り際




抹茶

2020-07-17 18:34:09 | 日記

 梅雨の気鬱とコロナの圧迫で心身重怠いため、邪気払いに抹茶を点てた。ちょうど、東京ばな奈が茶菓にあったので、しゃかしゃか茶筅を運んだ。香気と滋味が体に染み渡った。やはり、点て名人は喫み名人でもある。上手く作り、美味く味わうことができるようになったのは、人間の成長である。
 プライムビデオNHKオンデマンドの『おしん』は青春篇、田中裕子おしんの第76話まで来た。おしんと言えば小林綾子のイメージが強烈で、あっけなく退場すると、綾子おしんロスによって、食欲が落ちると思ったけれど、裕子おしんもシームレスでないけれど理知美が加わって、とても魅力的に脱皮している。主役の役作りをしているうちに子役が爆発的人気を呼んで、バトンを受けるときに相当戸惑ったと想像するけれど、演技の気迫で完璧に引き継いだ。
 リアルタイムでは仕事をこなすのに精いっぱいでほとんど見られず、通しで見るのはTSUTAYAのVHSテープと2回目であるけれど、飽きないドラマである。そのくせ、田中裕子がキャンディーズか何かのアイドル出身かと勘違いしていたけれど、実際は本格的女優なのだから上手いのも当たり前である。
 演技では髪結いの師匠役の渡辺美佐子がびしっと締めていて、ほれぼれした。見たこともない江戸文化の粋を体現、魅了された。やはり私が体現する京の気品に対抗できるのは、この江戸の気っ風である。おしんのイメージはストーリーから、辛抱強いの「辛」であるけれど、奉公先を出奔し、吹雪の山越え遭難から救ってくれた俊作にいちゃんが字を充ててくれた「信」や「真」、「心」、「新」などよりも、しんの通ったの「芯」だと思う。危難に屈する屈しないは時の運であるけれど、いつも立ち向かった。
 コロナ自粛中でなければ、こんな長編を2度も見ることはなかった。前に見たときは、乙羽信子おしんが「どこで人生を間違ったんだろうねえ」としみじみ回顧するシーンに感じて、会社の募集に応じて早期退職した。物にのめれない自分にとって珍しく、人生のコーナーに際会する作品である。
 郷里の姉からのビールの中元に対し、鰻をアマゾンから贈ったら電話が来て、向こうも韓流ドラマ55巻を人から借りて見ていると言っていた。こんなに長く家に閉じ込められていたら、自分でドラマを作るわけにもいかないから、他人の作ったドラマを楽しむしか、いずこも手がないようである。

茶を点てば
ひとを偲ばゆ
席ならべ
お菓子をどうぞ
美しかりき








boogeyman

2020-07-16 17:41:20 | 日記

 本日の英単1日1語は《 dispence with 》の難物にした。剥き出しの dispence 自体が映画『ブギーマン』のように無気味な妖怪変化である。小学館の『プログレス英和辞書』によると、他動詞としてまず(1)「分け与える」、「施す」の他に、「(法を)施行する」などの意味があって、これだけでも語のイメージが捉え難い。(2)に「(薬を)調合する」なんて、(1)からどう派生したのか飲み込めない。(3)の「〈人を〉(義務などから)免ずる」まで覚えなければならないとは、お手上げである。そして、自動詞用法の慣用句として dispence with が現れる。これも日本語として大まかに3つに分かれる。(1)…なしで済ます(2)…(の手間を)省く、不要にする(3)〈法などの〉適用を免除する―――の意味がある。今日の例文はCNNの記事から;
Let's dispence with the idea that Donald Trump cares about democracy in Hong Kong.
―トランプ大統領が香港の民主主義を心配しているなんて考えるのは止めておきましょう、と読んだ。後に続く文で、中国が南シナ海で領土的野心を膨らませていることや、香港を服従させたり、豪州に外交圧力を掛けていることに対し、トランプ政権が南シナ海における中国の領土的主張を否定したり、香港への貿易特権を剥奪した。しかし、これは何も香港を守ろうという意志からでなく、去年中国と貿易交渉をしていた時には、香港市民の抗議活動を黙って見ているだけだった。今年大統領選の年になって、新型コロナウイルス対策で世界最悪の結果となったため、人気取り策として中国に厳しい姿勢を示す必要があったからだと説明している。
 dispence with の別の用例を見ると、
*dispence with formalities =堅苦しいことは抜きにして、
*dispence with Mr. and Mrs. =敬称を省略する、などがあった。
 今朝のNHKラジオ英会話のテーマは「焦点を当てる」の第4日目で、《 the を用いる》だった。キー・センテンスは;
It's OK that you didn't win the game. The point is that you did your best.
(試合に勝てなくてもいいんです。大事なのは、あなたがベストを尽くしたということです。)
 この《 The Point 》はCNNの政治評論家クリス・シリザ氏( Chris Cillizza )の論説タイトルでもある。最新のはローレン・デゼンスキーさん( Lauren Dezenski )との共同執筆で、タイトルに「 2020's latest boogeyman: 'Secret Trump voters'」を掲げ、結論は;
The Point: "Secret Trump voters" sounds strange, but most Pennsylvanians believe they are very real.
~「トランプ氏への隠密投票者」とは奇妙に聞こえるかもしれないが、ペンシルベニア州の多くの人はその妖怪が実在していると信じている、そうである。記事の概要は、同州の世論調査で民主党の実質的大統領候補のバイデン前副大統領が13ポイントの大差をつけトランプ大統領をリードしているが、同州民は選挙結果がどう出るか懐疑的だという。なぜなら、日本でいうなら隠れ共産党とか、隠れ公明党支持者のような、隠れトランプ支持者がいると、57%の人が信じているからだ。前回2016年選挙ではヒラリー・クリントン氏が投票前日の調査でリードしていたのに、トランプ氏が僅差で勝利したのが背景にあるという。それにしても、ネットの映画案内動画でチェックしたあんな恐ろしい怪物ブギーマンを引き合いに出すとは、よほどトランプ・サイドにマイナス・イメージを筆者が持っていると感じた。
 同じ動画なら、東京五輪ほぼ代表の女子サーファー松田詩野選手の最近公開されたものは真逆に魅力的だった。あのお尻の振りほど華麗なものは、ロシアのフィギュア選手たちの極限の舞いに負けていない。こんなコロナ騒ぎが広く長引いて来年延期の東京大会もほぼ諦めているけれど、詩野さんだけのために強行開催してほしいと思うくらいである。いやいや、もう一人、トランポリンの森ひかる選手も外せない。ただ、両競技ともチケットを申し込み、外れたのがいまだに頭に来ている。
 それと栃煌山の引退は寂しい。嘉風、安美錦、稀勢の里、蒼国来、豊ノ島、豪栄道らの好きな力士が次々辞めていって、魅力的な型のある相撲が見れなくなっのは大変な損失である。こうなれば琴奨菊にはとことん頑張ってほしい。

詩野がため
波荒れ狂ふ
五輪さへ
凪ぎてもがなと
夢を見るかな

 

【本歌】百人一首 藤原義孝
君がため 惜しからざりし 命さへ
長くもがなと 思ひけるかな