窓辺で寝そべる猫

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

奈良の薬師寺を訪れた訳

2018-07-13 23:36:55 | 日記

数日前 夏物のシャツを探すのにダンボールの箱をのける際「何が入っているのか」記憶がなかったので開けてみたら何十年か前に叔父から頂いたの奈良土産の仏像の顔のレプリカが出てきました。さほど興味もなかったのでしまいこんでいていつしか忘れ去られたものでした。
よく見ると横顔が大陸の女人を連想させるのです。仏とは本来 性を超越したものでそこから女人を想像するのは変なのかもしれませんが 一つの物語を頭の中で作ってしまいました。氏上と共に大陸から渡ってきた部民の一人が大陸に住んでいた頃の思い人を模して仏を鋳造したと
この原型はどこにある ぜひ見てみたい そんな思いでいっぱいになり調べ始めました。ネットでは解らず図書館でようやく解りました。聖観音菩薩でした。ここでわからなければ奈良の博物館に持ち込み教えて貰おうと思っていました。
そして奈良の薬師寺にでかけました。

実物を見たとき少し夢が萎みました。思い描いた女人の顔ではなく上から見下ろす仏様でしたから。
写真家の土門拳は真横から撮っていました。なんとなくヘレニズムの感じが出ていました。しかし平凡な一庶民の私には仰ぎ見ることしか出来ません。勿論堂内撮影禁止です。東回廊から望遠で撮らせていただきました。上方斜めから眺めたら自分の想像と合致するかもしれません。いずこの寺より いつ東院堂に持ち込まれたのか?いろいろと思いを馳せられる仏様であると同時に誰がどういった思いで作ったのか1500年余りの時の流れを遡れればいいと思う私でした。

窓から外を眺めると暮れゆく世界がありました。今日も暑かった!何も起こらぬ平凡な生活に感謝。