遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

大きな学会

2007-12-06 21:45:22 | 大学生活
来週から学会なので、最近は時間があるときにプログラムをぱらぱらとめくって計画を立てています。なにしろ口頭発表の会場だけで28ありますから、無計画に行くと何の収穫もなく金沢に帰ってくるはめになります。今年気がついたのは知り合いの参加者が、すっかり減ったということ。今回のは日本分子生物学会と日本生化学会の合同年会なので、規模が大きくて参加者が多いのにもかかわらずです。もちろん、最後まで皆が研究者として生き残るとは思っていないのですが、なんか寂しいですな。皆、がんばろうよ。


学会に行く目的のひとつとしては情報収集というのがあるので、大きな学会というのは行くだけの甲斐があるってもんですが、自分の発表を知らしめるには不利な条件です。聴いて欲しい人に来てもらえる機会が少ないのです。僕がすごい有名人なら大規模学会でもエライ人たちを集めて発表を聴いてもらえるんでしょうけど、そもそもすごい有名人だったならそういう必要性は低いよな・・・。(苦笑)
こういう大規模な学会も大事ですが、ワークショップレベル(200人くらい?)の小規模な発表会が濃密で発表するだけの意味があると思います。僕だったら、『酵母遺伝学フォーラム』とか『染色体ワークショップ』とか『複製ワークショップ』とかがそれに当たります。行くとすごく刺激を受けるのですが、会場で周囲をみると地方大学からの出席はすごく少ないです。地理的に参加に不利なのはわかりますが、たとえば湯河原で開かれる染色体ワークショップに静岡県下の大学研究者がたくさん来るかといえばそんなことないわけです。そういう消極さが格差を広げる一因だと思ってます。
コメント
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