遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

トータル900本目

2011-11-12 23:18:43 | PARAGLIDER
10年前に高高度フライトを初めてしてから900本目のフライトでした。めでたい!

校長曰く「やっぱり本数じゃないんですねー」って・・・・容赦ないなぁ。

早朝雨が降ってたらしく、地面がべしょべしょで熱上昇風が沸くには時間がかかりそうな日でした。ま、僕の予想は11時半以降。実際、この予想だけは当たった。なぜか西風じゃなくて南風の成分が入ってきた時にソアリングできだしたことは意外だったけど。まあ、そんなわけで12時前に曲久郎広げてGO!
今日はとりあえず最初の上昇風でトップアウト。そんなスムーズに上がらんけども、なんとか北高圧線方向へ滑空。海抜は800M強。たどりついた頃に相当西風が入ってきてて上げにくいったらありゃしない状態。テイクオフ方向を見ると南はいいみたい。しかし、北の空域でも上げる人は上げているんで、まあ悪くない。北高圧線を越えた向こうは雲の行列がだらだら並んでる。けど、そこには届きそうもない。そんなわけで、飛ぶ方向を変えて、荒れてなさそうなコースをたどって南方向へ。途中、無線から何も聞こえてこないのを不信に思って無線機をホルダーから出してチェックしてみた・・・消えてる・・・離陸前のチェックでは、お元気そうでしたのに。寒くなるとバッテリー系のグッズの世話がたいへんだ。
無線機は諦めて、ソアリングは静かに続行。先行機達がずんずん南方へ距離を離していくけども、高度を上げる作業の方が優先♪ まあ、そんなこんなで最高高度は海抜1270Mくらいに達した。先行機は町側にコースをとって飛んでるけども、そのまま稜線上を滑空して山側からダムに接近。「馬の背」と呼ばれている稜線上に到達した。ここら辺で、なんかやばいくらいに上昇風がないんでダム横断を断念。町側に出てぐるっと帰る方向へターン。その頃には、このままでは着陸場にたどりつかない高度にまで低くなった。町側にまーったくグラウンドサーマルなんか沸いてないんで、山に張り付いてみた。ちょうどガレ場の谷を構成している尾根であります。そこでなんもなかったら不時着を考えないといけないんだけど、ちゃんと上昇風を捕まえて旋回開始。弱いになりにも頑張ればなんとかなりそうな上昇♪

バシュッ

左翼が折れた!? 旋回をやめず上昇風中にとどまりながら左のスタビライザー・ラインを引いた。今帰れるかどうかの大事なときなんだっつーの!!! これを2~3回引きゃもどるんだけど・・・。


もどらん。(=_=;;

機速が落ちて旋回を続けるのがやばくなったんで翼に目をやると・・・キャンディーの包み紙の端っこのように♪

こーんなとこでラインオーバーかいっ!!


ベロンと折れた時にリア・ラインが翼端を巻き込んだんだよね・・・・専門家の隊長によるとクラバットとはちょっと違うらしい。覚悟を決めて旋回をやめて直進に切り替え、細心の注意を払いながらスタビをシェイクしてほどく。むやみに引っ張ったら、絶対取れんようにぎゅっと翼を絞っちゃうからねー。

ま、そんなわけで不時着決定♪ もうこの時期は耕作が終わってるので降りるところには困らない。ただ、乾いた休耕田、農道、そして、しっかり耕されたグッチョグチョの田んぼとかで、上昇風と下降風が入り乱れて着地点をピンポイントでは狙いにくい。運が良かった点は西風が低層まで強くて最終滑空を最小限度で降りれたこと。結果として狙った農道にははじかれて、湿った田んぼの方に降りる羽目になった。どろんこの中に足首までささって前のめりにどしゃっと着地。フロントコンテナに積んでいたカメラが・・・・ど・ろ・だ・ら・け・・・・NIKON P7000はレンズの鏡胴の中にまで泥水がお入りになりましたです。幸い搭載していたSDカードは無事でした。

夕方、たまたま獅子吼エリアに来ていた肥D先生に曲久郎(MAGUS XC2)に乗ってもらいました。彼の感想は、コントロールの為に使うストロークが長いこと、そして、加速にしても減速にしてもメリハリが強く急速に変化するので、テクニックがいるとのことでした。はははは、オーナーの私が翼についていってないでござるよ。(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする